続・月経カップ

私見

先日月経カップについて投稿を書いたところ「不衛生で怖くて付けるのに抵抗がある。敗血症などのリスクがありそう。」というコメントをいただきました。

読み返してみると「私の書き方では『煮沸すれば衛生的』と誤解されるかも…」と反省したのでさらに追記したいと思います。

私は月経カップを煮沸消毒する方法をご紹介しましたが、煮沸消毒では死滅しない病原菌があります。通常、医療機器は高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を行いますが、これには専門の機器が必要です。そのため家庭で滅菌するのは困難だと思います。また通常の高圧蒸気滅菌でも死滅しない病原菌の存在も指摘されています(異常プリオンなど)。

膣は子宮と卵管を経由して腹腔内に開放されているので、膣が不衛生な状態になることは、敗血症のみならず腹腔内感染のリスクも考えられます。

そのため、徹底的に衛生的に生理用品を選ぶとすれば、ディスポーザブル(使い捨て)のナプキンなどが適当だと考えます。

それではなぜ、私が月経カップを使用するに至ったのか。ざっくり言うと4点について考えました。

  • 煮沸消毒では完全に衛生的ではないが、ある程度は清潔であるとみなす。
  • そもそも膣は滅菌されていない男性性器が挿入される臓器なので、粘膜もある程度の機械的な刺激や感染症には強いだろうと想定する。
  • 経血量が少なくなる生理の後半の時期にはカップを除去し、ナプキンを当てておいて膣内の自浄作用に期待する。
  • カップを使うことでナプキン使用時に起こりうる外陰部の粘膜のただれなどは防げるため、外陰部の粘膜からの感染症は予防できる。

以上、リスクとベネフィットを比較し「私にとっては月経カップを使うベネフィットが勝る」と判断したので、使用することに決めました。

しかし、どれが正解とかではないと思います。

生理用品の選択や使用法は自分の体にとってとても大切なことです。

最終的には自己責任になりますので、自分にとって最適な選択をしてもください。

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