私は自分の努力や苦労を語る趣味は無いので、「何の苦労も悩みも無さそう」と言われることがあります。最近「まりさんでも保活(子どもを保育園に入れるための活動)苦労されたのですか?」と聞かれて「私って権力やコネで保育園に強引に押し込んでいるイメージなのかしら?」と驚きました(苦笑)
恵まれていることやラッキーなことも多かったけれど、それなりに苦労したのが「保活」。とは言っても、都会の深刻な待機児童問題に比べたら佐賀なんて屁でもないでしょうが、子どもを保育園に入れられるかどうかは働く女性にとって死活問題なので、私なりに必死でした。誰かの参考になるかもしれないので、ここで私の保活について記しておきます。
私は長女の妊娠中に実家の病院に「保育園を作って!」とお願いしました。実家の病院は若い人が多く、妊娠を機に働き盛りの女性が退職してしまうことが問題になっており、すぐに保育園開設に向けて動き出しました。そして長女が2歳の時、実家の病院に併設の事業所内託児所(3歳未満の小規模保育)が開設し、三姉妹が続けてお世話になっています。そのため私はいわゆる3号認定(3歳未満)の保育においては、ありがたいことに現在は何も心配がありません。
ですが、それ以外については通常通り保活が必要でした。三姉妹は三人三様で、悩んだポイントも異なりました。誰かの参考になるかもしれないので、記しておきます。
【長女の場合】
長女が0歳の頃は、市町村ではなく、認定こども園に直接申し込むシステムでした。大学病院に併設の保育園があったのですが、私は家も家族の職場も離れていたので、家の近所のA保育園に狙いを定めて直接相談に伺ったところ「今は空きがありませんが、実は転勤に伴って急遽退園する予定の方がいて…」という情報を耳にし、もともとは1歳から預けるつもりでしたが、0歳から前倒しで入園することに決めました。復職前だったので午前中のみの利用など、1ヶ月間慣らし保育のような感じで利用しました。
長女が2歳のときに実家の病院併設のB保育園が開設したことに伴い、A保育園を退園することになりました。私も長女もA保育園を気に入っていたので寂しい思いもありましたが、B保育園(地域型保育施設)の連携施設としてA保育園が指定されていたため、3歳になったらまた戻れるだろうと思っていました。
長女が3歳になり、またA保育園に戻ろうと佐賀市役所に申し込みをしにいったのですが、その時「連携施設は入れる保証がない」ということを初めて知りました。そのため「B保育園に戻れないのでは?」と焦った私はB保育園に相談しに行ったところ「2号枠(保育園部分)は佐賀市が決めるから我々には手が出せない。1号枠(幼稚園部分)で申し込んでみては?」と提案されました。「私はフルタイムで働くので幼稚園の保育時間では足りないのですが…」と相談したところ、追加料金を払えば「預かり保育」という形で対応できるとのことで、1号枠で預けることにしました。それで特に問題なく保育していただき、年中からは2号枠に変更申請し、もうすぐ卒園です。
【次女の場合】
次女の生後4ヶ月で妊娠を確認、しかも双胎だったので管理入院が必要になるため、急遽預け先を探しました。このとき佐賀市役所に事情を説明したのですが「管理入院になる日が決定すれば保育の必要性が発生するが、それまでは保育の必要性を認定できない」というコメントをされました。そのため、主治医に診断書を書いてもらって保育の必要性を認定して欲しい旨を市役所に陳情すると同時に、もし認められなかった時のために認可外保育園を探しました。その際に見学に行ったC保育園がとても雰囲気が良くて「必要になったらいつでも連絡くださいね。うちは受け入れられますから。」と言われてホッとしたことを覚えています。その後、佐賀市に保育の必要性を緊急で認定していただき、幸い長女と同じB保育園に入れることが決まり、C保育園にも断りの連絡を入れ、一息ついた直後に緊急入院と手術が決まり、まさにギリギリセーフでした。精神的にとても辛い保活でしたが、相談に乗ってくださったB保育園の先生、担当スタッフ、市役所の方、C保育園の先生、主治医…と、人の温かさに触れた経験でもありました。
生後6ヶ月から次女はB保育園にお世話になり、本当に小さい頃から見守ってもらいました。そのB保育園は3月で卒園し、4月からは1号枠でA保育園に入園します。ちなみに保育無償化に伴い、新2号申請をしていて、結果待ちです。
また次女の保活で「多胎妊娠の管理入院に伴う保育園入園って優先してもらえないのかな」と不満に思ったため、提言した経験をブログに綴っています。
現在佐賀市では2号・3号認定保育施設入所調整基準表の加点項目として「申し込み児童が多胎児である」というものもありますが、一歩進んで「多胎妊娠中である」も加わらないかと期待しています。
https://www.city.saga.lg.jp/site_files/file/2019/201909/p1dloggkkp1npogft1nnbcit1t764.pdf
【三女の場合】
早産で在宅酸素療法だった三女は、そもそも普通の保育施設に入れられるか随分心配しましたが、幸い1歳になる頃には酸素が外れ、1歳2ヶ月でB保育園に入園することが内定していました。が、諸般の事情により2ヶ月前倒しで復職する命令が下り、大慌てで保育園を探しました。B保育園に前倒し入園を依頼するも断られ、A保育園に空きがないかと相談に行くと「定期保育は満員ですが、一時保育であれば受け入れ可能」とのことで、A保育園の一時保育を週に3日使う形で入園しました。それ以外の時間は長女が小さい頃からお世話になっているベビーシッターさんに自宅保育をお願いしました。
現在はB保育園に通っており、3月に卒園、4月からはA保育園に次女と一緒に入園します。
余談ですが。週刊誌で「都会の保活は厳しすぎて一時的に離婚する人がいるらしい」という話を読み「え!そこまでする?」と思っていましたが、ひとり親ってぶっちゃけ非常に有利です。佐賀では基準点35点加点されます。
と言っても、それはきちんと離婚できた時のみ適応されること。「私、別居中なので保育の必要性が高いです!」と訴えてみたけれど「住民票が移っていなければ配慮できません」とのことでした。なので、住民票を移さずにフラッと蒸発したとか、離婚を渋るとか、そーゆーのは超困るな…と思いました。
そんなわけでみなさん、保活頑張ってくださいね!
コメント