日本の司法を信じる?

山口敬之さんファン日記
どんなときも応援しています!

ヤマカツで支援している裁判について私が最初に関心を持ったのは、昨年10月でした。Facebookで誰かが山口敬之さんの投稿をシェアしていて、こんな文章を目にしました。

~~~(2019年10月7日の山口敬之さんのFacebookの投稿より引用)~~~

【伊藤詩織訴訟の最終弁論がありました】

本日午後、私と伊藤詩織氏が相互に訴えた民事訴訟の最終弁論が行われました。

傍聴席は、花束を持ったオバさんや私を悪し様に睨みつける中年男性など、伊藤詩織応援団で埋め尽くされました。

私は、今日の最終弁論について、敢えて皆様にお伝えしませんでした。7月の本人尋問では、伊藤詩織応援団が組織的に傍聴席を埋め尽くし、私の一言一句に嘲笑や非難の反応を繰り返しました。

私は、傍聴席に味方を呼び込んで訴訟を有利に運ぼうとする伊藤詩織氏側のやり口に、強い違和感を感じました。私が支援して下さる皆様に事前に通報しては、同調圧力を仕掛ける伊藤詩織氏側と同罪になってしまうように感じたのです。

こんな事にこだわる私は、バカなのかもしれません。でも、昨年末に失意の中で亡くなった父が、そうしろと言っているような気がしてならなかったのです。父が遺した言葉は、「日本の司法を信じろ」「どんな局面でも、お前の考える誇りを捨てるな」でした。

ご連絡が遅れたお詫びにもなりませんが、今日、与えられた5分間の意見陳述の機会に私が何を述べたかをここに公表いたします。この2年間私が何を考えていたのか、その一端を感じ取っていただけたら幸いです。

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[10/7 山口敬之 東京地裁意見陳述]

発言の機会を与えて下さり、ありがとうございます。2点簡潔に申し述べます。

●伊藤詩織さんの虚言癖について

私は、2年余り前に伊藤さんが準強姦で私を訴え出たと知った時、「飲みすぎて深夜の記憶を失ってしまい、意に反した性行為が行われたと思い込んでしまったのだろう」と思いました。

ところが、その後伊藤さんは「デートレイプドラッグなるものを盛られた」と主張し始めました。私が見た事も聞いた事もない薬物を使ったという、全く根拠のない主張に、大変驚きました。

さらに、続いて発売された伊藤さんの著書は、勘違いや思い込みではすまされない、ウソと捏造に満ち満ちていました。

例えば、問題の夜伊藤さんは「私は今は全くの未経験ですが、何年かけても山口さんのような、ジャーナリストと名乗れる人になりたいんです」と何度も言いました。

ところが1年後に行われた記者会見の席では、伊藤さんはなぜかすでに「ジャーナリスト」を名乗っていました。著書には、60数ヶ国を回りジャーナリストとして経験を積んできたと書いてあります。

私は1990年以降記者活動を続け、海外支局にも二度駐在しましたが、取材で訪れた国は29年間合わせてようやく59ヶ国です。この中には、報道ビザの取得に苦労した国も少なくありません。

伊藤さんは、ジャーナリストとしてわずか数年間の間に数十もの国を訪問したなら、どうやって報道ビザを取ったのでしょう?撮影機材はどうやって税関を通したのでしょう?観光で訪れた国まで、ジャーナリスト経験にカウントしたのでしょうか?なぜ私と会食した時に、その数十カ国での取材経験に一切触れなかったのでしょうか?伊藤さんの主張する記者経験が、捏造と水増しに満ちていることは、本当の記者ならすぐにわかります。

事実をねじ曲げ、自分に都合よく書き換える。そうした虚飾に満ちた「偽りの人生」を送るのは伊藤さんの勝手です。しかし、同じ手法で、私を犯罪者に仕立て上げ、私の人生を破壊しようとするのであれば、私は徹底的に戦うしかない。

伊藤さんは,事件から1か月半後、都内の「まちどりクリニック」の医師に対し,性行為に関する記憶がないと明確に申告しました。だから医師は「行為に及んだか記憶がない」とカルテに書いた。

ところが今は、私に合意なく性行為を強要された上、

・膝を激しく負傷させられ、

・乳首から出血させられ、

・窒息死させられかけた

と主張しています。

捜査段階で「記憶が無かった」伊藤詩織さんは、いつこんな詳細な記憶が蘇ったのでしょう?

伊藤さんは、事実をねじ曲げただけでなく、全くなかった事まで捏造したのです。さもなくば、最初から準強姦ではなく殺人未遂や傷害で訴え出ていたはずです。

最初は勘違いだったかもしれないが、周りの人間に唆され、どんどん主張をエスカレートさせ、「犯罪のでっち上げ」という犯罪に手を染めた事を知り、私は伊藤さんの刑事告訴に踏み切りました。

●法廷外での圧力形成について

さらに、伊藤さんと伊藤さんの弁護団は法廷外で一方的な発信を精力的に行い、私の名誉を二重三重に毀損しています。

まず、伊藤さんは日本内外のメディアを使って、偽りの主張を世界中にばら撒きました。私のところには、薬物を使って女性をレイプし大怪我を負わせた凶悪な犯罪者として、アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、中国、台湾、韓国、オーストラリアなど世界各国から、激しい誹謗中傷のメッセージが日々送りつけられています。

伊藤さんの弁護団も、メディア露出や報告会などを繰り返しています。今日も、この後伊藤さんも出席して、参議院議員会館で報告会を開くそうです。

この法廷で、政治や政治家が論点として議論される場面が一度でもありましたか?なぜ、参議院議員会館で報告会を行うのでしょうか?なぜこの訴訟に政治家を巻き込もうとするのでしょうか?全く個人的な案件である今回の訴訟を、政治的に利用しているとしか思えません。

こうした世論喚起の手法から見て、伊藤さんの弁護団と支援グループは、もし自分に都合の悪い判断が出たら、政治家と連携して日本の司法システムそのものを非難するでしょう。

昨年末死んだ私の父は、長い間弁護士をしていました。亡くなる前、父は私に「日本の司法を信じろ」と言い遺しました。

ですから、私はこの民事訴訟が始まって以降、裁判に関する発信を極力控え、記者会見や報告会の要請も全て断りました。それは、真実の追求は裁判所のみに与えられた厳粛な機能であり、法廷外ではなく、法廷で真実を誠実に語るのが私の果たすべき使命と考えたからです。そして、日本の司法が、政治家やメディアの雑音に惑わされる事なく、正しい判断を下すと信じているからです。

ありがとうございました。

~~~(引用終わり)~~~

この文章を目にした私の率直な感想は二つでした。「酷い裁判だな」と「この人、文章書くの上手だな」でした。ただ、これを見る限り、山口さんが負けることはないだろうと感じたたので、それ以降はすっかり忘れていました。

しかし12月18日、山口さんが敗訴したというニュースを見て驚きました。なぜかと思って記者会見を見て、耳を疑う事実を知りました。中でも職業柄、カルテの記載が軽視されたということに驚きました。山口さんが控訴すると表明されていたので、微力ながら私も応援したいと考えました。

それから、判決文を私自身も読み、矛盾点を整理し、私なりに考えたことを書いたのがこの二つのブログです。

私は山口さんの投稿の中でも、お父様の「日本の司法を信じろ」という遺言と、それを遵守した山口さんの下りを読んで感動しました。その日本の司法がこんな判決を下したことに、憤りを禁じ得ません。私はヤマカツの投稿をするときは伊東の海の写真を使っています。山口さんがお父様を亡くした時、伊東の海を見に行ったと聞き、次に行くときには勝訴の報告をして欲しいという思いからです。

裁判はどちらかが勝ってどちらかが負けます。win-winとはいかない、それは仕方の無いことです。でも、双方が判決文を読んだとき、双方が納得できるものであってほしいと思います。負けたとしても「これなら仕方ない」と思えるだけの、裁判所の見解を示して欲しい。一審では突っ込み所しかないような判決でしたが、控訴審では日本の司法の底力を見せて欲しいと思っています。

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