最近読んだ谷まりさんのブログが妙にツボにはまりました。
ボランティア活動をされていたお母さんの言葉が、私の経験と重なったからです。
私の母も私が小学2年生の頃から日本ユニセフ協会の支援活動をしていて、佐賀県ユニセフ協会の立ち上げにも関わっていたのですが、とにかく当時から批判がすごかったのです。「ボランティア活動をするなんて余裕があるのね」とか、「家のことや育児のことを完璧にしないとボランティアなんてするべきでない」とかね。
母は辛そうでしたけれど「余裕ができてから、とか、完璧にこなす、とか、一生できる気がしない。だから今するの!」と周りの反対を押しのけて、私もしっかり巻き込まれて(笑)、邁進していました。
まぁ色々やりましたけれど、当時子どもですからね。できることにも限りがあります。その中でも街頭募金には色々と思い出があります。

最近誰かが「街頭募金をする意味がわからない」と小馬鹿にしたような投稿をしていたのを見かけましたが「あぁ、この人って、きっと街頭募金に立ったことがないのね」と思いました。街頭募金で立っていると、けっこう心が折れます。大半の人が素通りします。私は年末に参加することが多かったので、めちゃくちゃ寒いし、声を出しすぎて喉も痛いし、とにかく疲れます。でもたまに立ち止まって入れてくださる方がいると、なんとも言えず心が温かくなります。金額どうこうじゃないけど、500円玉とかお札とか入れてもらうと「え♡?」と思わず見つめてしまったりする。自分には一円ももらえないのに「こんなに入れてもらった!」と募金箱の重みが嬉しかったりする。この重みで世界中の子どもの笑顔が増えることを楽しく想像する。そして一度それを経験すると、自分が他の方が街頭募金をしているときに、決して素通りできなくなるのです。(←私は「街頭募金病」と呼んでいます)
街頭募金は「一人が一万円を募金するのではなく、10円の募金を千人から集める」作業です。効率を考えれば一人が高額募金をした方が早いことはわかっているのです。でも一人一人で考えれば「募金する」というハードルを最も下げる活動でもあります。募金したい団体を選び、活動目的や内容を調べ、募金の振込先を調べ、お金を振り込むことは、やるとなるとそれなりに手間がかかります。街頭募金は歩いている時にでくわせば、財布に入っている小銭を入れたら募金完了ですから、一番簡単なんじゃないかと思います。
ちなみに冒頭の谷さんのブログに思わずコメントしてしまったのがこの経験談。

これ以外にも、小さな子どもが両親や祖父母に促されてヨチヨチ歩いて募金してくれた時とか嬉しかったなぁ…。素通りする親子連れが断然多い中、街頭募金を機に情操教育というか、優しい気持ちを教えるきっかけにしていただけるのは、これ以上の幸せはないかもしれません。その時の様子を佐賀県ユニセフ協会の会報に載せていただいたこともあったので思い出に載せておきます。

昨年は継続的な活動に対しての感謝状もいただきました。

ところでユニセフと言うと、アレルギー反応のように「ユニセフはダメよ!」と言ってくる方がいますが、私は私なりに調べて納得した上で支援をしているので、放っておいてください。その方はその方で、ご自身が信頼できる団体に寄付されたらいいと思いますよ。私はユニセフの回し者ではないので。
というわけで、これからもマイペースで支援を続けていきたいと思います。実は毎年3.11に会わせてユニセフの活動内容を新聞に寄稿していたのですが、今年はコロナでイベントが中止になってしまったので、まだできていません。今年後半にイベントが再開できればいいなと期待しています。
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