ここまでわかった新型コロナ

新型コロナウイルス

一年間の育休を終えて9月から仕事復帰しました。医学の世界は日進月歩で、育休明けは浦島太郎状態になるのは毎度のことなのですが、今回はまた特殊な事情で色々と困惑しています。

以前にもブログで書いたように実家の病院に空床が目立っていました。

「私が戻ってきたからには、絶対に今月中に満床にするからね!!」と宣言し、本当に9月末に達成したのですが、長くは続かず…また空床が目立ってきました。原因は色々あるとは思いますが、最近担当した患者さんが、面会禁止のストレスで「退院したい」と訴えられたことも私の心に刺さりました。そして実感として…ですが、入院患者さんの認知症の増悪のスピードが明らかに上がっている印象があります。

また退院前支援の一環で、担当スタッフが患者さんの家に実際に訪問して必要な環境調整を行う家屋調査も中止したままなのが気がかりでした。自分一人の判断でするのであれば、私の考えだけで決めて良いのですが、組織を動かすには周りの人も説得しなければいけません。何度も話し合いを重ね、本日の会議で家屋調査の再開の方針が決定し、心の中でガッツポーズをしました。面会再開にはもう少し時間がかかりそうですが「あと一歩!」だと思います。

私が今までブログで何度も取り上げた集団免疫説の上久保靖彦先生と小川榮太郎先生が出版されました。私が感染症予防対策の緩和に自信を持って取り組めるようになったのはお二人の影響が大きいです。感染症予防をしない、ということではありません。不必要な自粛はしないということです。

最近、上久保先生が出演されていたTVを見ていたら「集団免疫なんて楽観主義だ」と言っている医師がいました。「あー私も最初はそう思ったかも」と懐かしく思い出しました。

直感的に…ですけど「新型コロナの初期の症状で診断をつけるのは難しそうだ。風邪とどう違うのかな?」と3月頃思っていたのです。特異的な症状も少なかったし、感染地との関連が指摘できない症例も初期から報告されていたので「これは風邪の一種なのかな?」という印象でした。子どもの感染者も報告された時はドキドキしたけど、重症化して死に至る方のほとんどが高齢者でした。「普通の風邪でも高齢者は致命傷になることはよくあること。新型コロナの何が特別なのか?」という目でずっと見ていました。

重症者数が減って緊急事態宣言が解除された後も、執拗にPCR陽性者数は報道され続けました。田舎なこともあり「あそこの店でクラスターが出たらしい」とか「あの病院を受診したらしい」とか、個人を特定するような噂が立ちました。正直言って、あれはとても怖かったです。

ぶっちゃけた話をすると「新型コロナにかかっても、若者は重症化しないだろうし、私は大丈夫だろう。でもそれに伴う社会的損失がものすごく怖い!」と思っていました。

そして報道を見ていてすごく違和感を覚えたのが、まだ開発されてもいないのに「ワクチンをうつまで自粛しろ!」という人まで出てきたと言うことです。安全なワクチンを開発するためには何年もかかるでしょうし、時間をかけてもできないかもしれません。

でも、上久保先生の集団免疫説をもってすれば、ワクチン開発を待たなくても、すでに私達は免疫を獲得しているので、怖くなくなります。そもそもワクチンは、弱毒化した病原体を身体に入れることで、安全に免疫を獲得することで重症化を防ぎます。それにより、感染拡大の速度が弱まり、集団で免疫を成立させることを目指します。ですから、ワクチンが目指しているのは「集団免疫」なのです。

そして集団免疫説は仮説だと批判する人がいますが、そもそも40万人死ぬとかいう根拠に乏しい憶測を基に「三密を避けろ」と言い続けた8割おじさんは批判されず、上久保先生だけ批判にさらされるのは不公平だと感じています。

集団免疫説は「なんとなく大丈夫なんじゃないかなと思っていた直感に理論を与えてくれる説」だと捉えています。知っていたら落ち着いて過ごせます。

たぶん大丈夫だと思っている人は増えているのでしょうね。GoToトラベルで旅行に行こうかと調べていたら、お目当ての宿は満室続出でしたよ…トホホ

もはや新型コロナウイルスは未知のウイルスではありません。「なんとなく大丈夫」では無くて「現時点でここまでわかっているのね!」とぜひ理解を深めてください!!

私が新型コロナウイルスの集団免疫説について取り上げたのはこちらから

集団免疫説
「集団免疫説」の記事一覧です。

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