子どもは静かに溺れる

育児あれこれ

普段から子どもにYouTubeもゲームも与えずに、できるだけ身体を使って遊ばせているのですが、昨日は朝から雨で外に行きにくいなと思っていました。

「あぁそうだ。プールに行ってみようかな…あそこなら室内だし…」と思い立ちました。夏であればおうちプールを楽しみますが、寒いので室内の温水プールに行こうと考えました。子連れでプールに行くには色々とハードルがあります。

  • 子どもを連れて行っていいのか(施設によっては成人専用もしくは子どもも〇歳以上などのルールがあります)
  • オムツが外れていない子の対応(水遊びパンツは必須ですが、それを履いても不可という施設もあります)
  • 大人一人に対し子どもは何人まで連れて行っていいのか(1~2人がほとんど)
  • 子どもの水着、帽子を用意する!(夏以外は入手困難)

ちなみに初めてのプールデビューは姉と行ったので大人2人に対して子ども1人でした。それでも濡れた子をうまく拭けないとか、そもそも水着を持っていなかったとか、随分苦労した記憶があります。

長女がまだ幼い!

さて…事前にプールに電話して「子どもを4人連れていくのですが、大人は何人必要でしょうか」と聞くと、年齢等を聞かれて「2人」と言われたので母に同行をお願いしました。なんとなくその時点では「私普段、1人で4人をお風呂に入れているから大丈夫だと思うけどな…」と甘く見ていました。温泉にも5人でよく行くので…

が、しかし、お風呂と違ってプールは動きのバリエーションが豊富、温泉より広い、普段の浴槽より深い、ということでだいぶ勝手が違いました!

そしてついに、事件が起こった…

私と母で4人を連れて行くと、成人用25m(深さ120cm)プール、子ども用の円形プール(深さ50cm)、その中間の四角形のプール(深さ100cm)がありました。下3人は迷わず子ども用プールに走ったけれど、泳げるようになった長女には物足りなく、もっと深いところに行きたいとしきりに主張されました。

そこで長女の見守りは母にお願いし、私は3人を見守ることにしました。次女と三女は曲りなりにも水泳教室に通っているだけあって楽しそうに遊んでいましたが、息子は怖がって最初は私から離れませんでした。

そこで息子にビート板を持たせて「こうやって使うのよ」とやってみせると、真似してやり始めました。だんだん楽しそうに遊び始めましたが、足が離れるのは怖かったようで「無理に泳がなくて良いよ。水の中を歩いておきなさい」と言うとキャッキャと飛び跳ねていました。

そのころ次女と三女は腕に浮き輪をつけて(長男はすぐ外れて使い物にならなかった)、ヌードル(紐状の道具)を使って遊んでいました。水鉄砲とボールにも飽きていたので片付けつつ、子ども達から目を離さないように気を付けていました。

ところが三女がはしゃぎ過ぎたあまりに口に水が入りゲホゲホしているのに気を取られた瞬間「溺れますよ!」と言う声がして「え?」と息子を探すと、クロールの時に顔をつけて伸びるような格好で浮かんでいたのです。

「しまった!」と思いながらも身体が動かない。頭が真っ白になるとはこのことで、私が固まってしまったのです。監視員さんが監視台から飛び降りてプールに飛び込み、息子を抱き上げた音でようやく立ち上がれたような感じでした。

「まさき!」と私が抱っこするとゲホッと水を吐いて「うわーん!」と大号泣で「良かった!生きている!」と思いました。

それからは半泣きで「オシッコ!」と言って一緒にトイレに行くと「怖かった!」と話してくれて、その後は私にひっついて過ごしました。あぁ怖かったね…

その後歩いていたら、監視員さんが「良かった!元気そうだね!」と声をかけてくれて、命の恩人に深く感謝を伝えた次第です。

本当に実感したことですが、子どもは静かに溺れます。チャプチャプと飛び跳ねていた音がしなくなったくらいで、よそ見していたらまず気付かないと思いました。

「怖かったよー!もうプールに行きたくない!」とも思いましたが、溺水のリスクはお風呂も同じ。リスク管理をしっかり胸に刻んで、対策しながら水と共に生きていこうと思います。

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