命を守れ!ライフラフト!

私見

知床の観光船の水難事故について。

天候により船出の判断が甘かったということは一因ながら、船に救命いかだ(ライフラフト)が積まれていなかったのは大問題では?映画『タイタニック』でも救命いかだに乗った金持ち達は助かり、いかだに乗れなかった人達が亡くなるシーンは印象的だった。

それについて船乗りの松本 明雄さんから興味深い指摘。

「わが国には小型船舶安全備品に桜マークのついたもののみしか認められないという制度があります。この製品を使わないと船舶検査が通りません。例えば救命いかだは英国製の4倍近い値段です。弱小の観光船業者は日本の桜マークの製品を買う資力がありません。また、船検資格の制度上は簡単な浮き(救命浮器)を積んでいればよいということになっています。しかし2~3度の水温の海に首から下を浸けていては人間は死にます。この制度は死ぬことを容認しているのです。」

※ 「桜マーク」とは、国に代わって小型船舶の検査事務や登録事務等を行うJCI(日本小型船舶検査機構)がライフジャケットの製造に立ち会い、安全性を確認、承認した上で押される桜型の証印です。

これは大問題では?

今回の事件を機に観光船全般が打撃を受けることは間違いなく、救命いかだの需要も急速に高まるだろう。桜マーク製品を値下げするか、品質確認をして外国製を許容するか、一時的にであっても救命いかだの設置に助成金を出すなどは急務ではないのか?

ちなみに一体ライフラフトはいくらするのだ?と気になって調べてみた!

これは桜マークがついたタイプ。10人乗りで1273280円。今回の事故では26人が犠牲になっているから、これが3台必要ですね。400万円くらいかな。

こちらは中国製の10人乗り。335500円で同じく26人をカバーするために3台買うと100万円くらい

この差はデカい…。いや確かに安かろう悪かろうっていう側面はあるけど、値段4倍はヤバくない?これは買えない会社多いだろうね。

松本さんが指摘しているのは桜マーク取得の救命用具として、こちらを取り入れてる船が多いとのこと。

これなら30人分で120万円くらい。これくらいなら出せる会社が多いようです。

でも水温2〜3度のところにこれ持って浮いておけって、もう無理だよね…

水難事故経験者の辛坊さんの言葉は重い。

辛坊さんも桜マーク問題について指摘

今後同様の事故が起こったときの備えを各船舶が万全にできるように、対策は急務だと思う!!!

この事故で「救助」と報道されても実質亡くなった状況であることに違和感がある人もいるようだ。日本の法律では死亡診断は医師か歯科医師にしかできない。医師にできることは「生きた状態で病院まで連れて来てくれ」と祈ることだけだ。とにかく生きていて欲しい。まだ見つかっていない人の一刻も早い発見を祈る。

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