はじまりは円楽

今でこそ、育児や仕事をこなしながらも、子供達を色々なところに預けて出掛けることが増えましたが、こんな私でも昔は抵抗感があったのです。第一子を出産直後は、何でも自分でしなきゃと気負っていたので、親や姉妹の手を借りることはあれど、何時間も預けるとかは出来ませんでした…💦

でもある時、三遊亭円楽さんが独演会で佐賀に来ることを知って「わ！めっちゃ行きたい！生の円楽を見たい！とにかく円楽さんに会いたいから、チケット取ってしまえ！預け先はなんとかなるやろ！」と衝動的に動きました。人って「本当にやりたいこと」を目の前にしたら、いくらでもハードルを乗り越えられるなと実感しました。その時のレポがこちら…

働いている皆さんごめんなさい。
自由なひと時を堪能したくて、三遊亭円楽独演会に行ってきました。毎週録画して見るくらい笑点が大好きなのです。
事前に調べたけれど託児所は無く(文化会館ってけっこう託児付のイベント多いのに…)、市営託児所に3時間の約束で預けて単独で乗り込みました。
会場に滑り込むと「ここは老人会かよ！」と突っ込みたくなるようなお婆ちゃん・お爺ちゃん世代ばかりで「まぁ…孫や曾孫に託児はいらないか…」と納得。コンサート会場であるようなグッズ販売コーナーに林家木久蔵ラーメンを見つけて衝動買いしちゃいました。
前座が異様な盛り上がりで2時間も延々と続き「やばい…愛しの円楽師匠を見る前に託児の時間が終わってしまう！」とイライラし出した頃に円楽師匠登場♡♡♡　
テレビで見るより断然黒い●●●
会場をぐるりと見渡して「随分とゆとり(空席とは言わない)がございますな…」と黒い笑顔でお話してくださいました。「酒を飲まない医者は嫌ですねぇ。脂肪肝で禁酒しろなんて言う。少々酒を飲む医者の方が、話が通じるんですよ…」なんてネタも、ケラケラ笑えて楽しかったです。笑点ではおなじみの歌丸師匠イジリネタも「さっき電話したら出ましたんで、今日は歌さん生きているようです…」と随所に挟んでおられました。
そんなわけで、とりあえずオチまで聞いてダッシュで美和を迎えに行き、その足で美藍を迎えに行き、そのまま期日前投票しようとしたら「支所では明日からです…」と言われてスゴスゴ引き返して帰路につきました。
疲れたけど、楽しかった。今度またゆっくり落語行きたーい！！！！！！
2014年12月5日のFacebookより

いま読み返してみると「働いている皆さんごめんなさいって…なんでいきなり謝罪？育休中に遊んだって良いじゃんねー？」と可笑しくなるのですが、とにかく初めての育児で「こうしなければいけない」という雁字搦めの日々を解き放つキッカケをくれたのは円楽さんでした。そして頑張って勇気を出して行った甲斐があって、すごく楽しくて「噺家さんって日常会話にすら不思議と心地良いリズムがあるな。真似したいな♪」と思いました。

その後も、大雪の日に小遊三師匠の独演会に行ったり、春風亭昇太師匠の独演会に行ったりしたけど（ついでに追っかけて写真撮ってもらったけど）、とにかく私にとって「はじまりは円楽さん」でした。