入院生活にも楽しみを♪

ロビーコンサート
佐賀リハバンドの皆さん♪

私はコロナ禍でも病院の入院患者さんへの面会制限はしたくないと考えていて、以前から面会制限には慎重でした。

当初は「面会制限は無くそう」と言ったらギョッとされて批判もされましたが、だんだん職員も慣れてきて、今は大きな混乱なく実施できています。以前はけっこう記事を書いていたけど、これを最後に書いていませんでした。もう面会できることが当院では当たり前なので、わざわざ書くことも無くなってしまったのです…(苦笑)

現在は入院患者さんに複数名コロナ患者が出た場合のみ一時的に面会を制限しますが、それは面会者に感染のリスクが高まるためなので、隔離期間が終わればスムーズに再開できています。

ワクチン接種3回以上は絶対だし、子どもが病棟を走り回ったら困るから年齢制限はありますが、他院のように居住地や名簿管理は大変だし意味がないと考えて、院内ルールを決めてきました。接種証明書を受付で確認する際に多少煩雑ながら、なんとか受付スタッフが頑張ってくれて、患者さんのご家族もご協力いただけています。

「ここの病院は面会できると聞いて選びました」と喜んでいただけると、やっていて良かったなと思います。


ただ昨年末くらいからモヤモヤ悩んでいたことがありました。コロナ以前はちょこちょこ慰問などがあり、入院生活の中にも娯楽など楽しみがあったのですが、今はほとんどありません。

病気で落ち込み、リハビリがきつい、痛い、頑張っても思うように改善しない、ヤル気が続かない…など、けっこう入院生活は辛いです。「面会させるだけで満足していてはいけない、withコロナであればもっとできることがあるのではないか…?」とずっと考えていました。


そんな折、Facebookのタイムラインに近所の病院で院内コンサートをやっている様子が流れてきました。「いいなぁ!うちでもこんなことやれたら良いな…」と思いました。ちょうどその頃に参加した会合で、その病院のドクターにたまたまお会いしたので、思い切って話しかけてみました。

「先生の病院では定期的に院内コンサートをなさっていて羨ましいです。入院中って退屈だけど、コンサートがあるなら楽しそうですね。私も入院したいくらいです!」

「そうですね。患者さんにそう感じてもらえたら良いなと思って続けています」

「あの…ちょっとお伺いしたいのですが、先生が毎回演奏まで担当なさっているのですか?大変じゃありませんか?」

「あぁ…僕もたまに弾きますけどね(←先生はドクターでありながら演奏家としても有名)、けっこう演奏したい人も多いので、出たい人がいたらおまかせしていますよ」

と言われて「え!けっこう出たい人いるんだ?」と嬉しい驚きでした。そしてその勢いのまま、院内プロジェクト会議に企画書を持ち込みました。

コロナ第8波の真っ只中だったので即却下覚悟で乗り込みましたが、意外にも「参加者を入院患者さんと(関連施設の)入所者に限定したらできるかもね」という前向きな反応で嬉しい誤算でした。コロナ感染状況によってはドタキャンも十分にあり得る状況ではありましたが「この条件で引き受けてくれる演奏家をどうやって探したらいいのだろう…」と考えたときに彼らが脳裏に浮かびました。

佐賀リハバンド!!!

リハビリの療法士なのに、なぜかプロのアーティスト顔負けの演奏技術を持ち合わせた彼ら。弾けない私は彼らの横で日本舞踊もどきを踊らせてもらったのも楽しい思い出(子ども乱入で結局全然踊れなかったけど…)


佐賀リハバンドの皆さんにお願いしたら二つ返事で快諾。しかも直前に「感染リスクが高まるから飛沫が飛ぶ歌は控えろ」という上層部からのお達しがあり、歌の部分を急遽クラリネットの演奏に変えるという柔軟な神対応!凄い人ってどこまでも凄いわ!凄すぎるわ!!!

そんな彼らの全面協力により、3年ぶりのロビーコンサートが実現しました!!!

控えめに言ってもとっても楽しかったです!!普段おとなしい患者さんが思わず手拍子したり、ピアノを弾いたことがあるのか自然に手が動いたり、アンコールでリクエストが飛び交ったり、普段の入院生活とは違う熱気に包まれていました。

佐賀リハバンドの皆さん、ありがとうございました!!

またぜひお願いします!!


そして、この記念すべき瞬間をドラマティックに捉えてくれた本多健人カメラマン、いつもありがとう( ´∀`)✨

Homme│本多健人
本多健人は2006年以来、写真撮影を通じて皆さまから多様なニーズに応えてきました。 ホテル日航東京写真室に所属したのち、拠点を2012年に佐賀に移しました。報道機関、金融機関に在籍したのち独立。福岡、佐賀などを中心に撮影をてがけています。

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