久しぶりに佐賀新聞のオピニオン欄に投稿しました!今週末の佐賀県ユニセフ協会設立30周年事業のご案内です(^^)♪

佐賀県ユニセフ協会30周年
飽きっぽい私が30年以上続けていることがある。国連児童基金(ユニセフ)の活動だ。
1993年、母が「世界の子どもたちを守りたい!」と突如動き出し、佐賀県ユニセフ協会の前身を立ち上げた。当時、私はまだ幼く、母の関心を引きたい年頃だったので、母がユニセフに没頭するのがうっとうしかったが、誘われるがまま渋々参加していた。自分と同じ年頃の子が餓死したり、紛争に巻き込まれたり、働かされたり、学びの機会を与えられずに若年結婚させられたりしている現実を知るのはつらかった。そして自分がいかに恵まれているかを、実感させられるのが苦痛だった。
ユニセフの印象が変わったのは、初めて街頭募金に立った12月の寒い日のこと。募金箱を持って大声で募金を呼びかけても無視されて、心まで冷え込んだ頃に、初めて募金を入れてもらえた。このお金は自分へのお小遣いでは無く、名も知らぬ誰かに使われるものなのに、心がポッと熱くなった。誰かの善意を誰かに届ける橋渡しを、ユニセフが担っていることに気付いた瞬間だった。あれから30年、母も私も飽きずに続けている。
今でこそ節税目的(確定申告の寄付控除)で、まとまった額の寄付をすることもあるが、昔はお小遣いの中から心ばかりの募金しかできなかった。しかし、日本と発展途上国では物価が違うので、少額でも十分効果がある。免疫機能を高めるビタミンAカプセルは1人分が3円、経口補水塩は13円、はしかワクチン64円など。これで子どもの命が守れるなら、寄付へのハードルは下がるのではないだろうか。
地震や水害などの災害直後は、関心も高く多額の寄付が集まるが、時間経過とともに風化してしまう。しかし今この瞬間も、世界中に厳しい状況にある子どもたちがいる。
この秋に、佐賀県ユニセフ協会は創立30周年を迎え、11月3日に佐賀市のアバンセで記念事業を開催する。記念講演には「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦さんに、いま戦火の下にあるウクライナやガザの子どもたちの様子をお話いただく。「興味と関心を持ってくれることがガザの人たちの生きる糧になる」。実際にガザまで行くことは難しいけれど、アバンセまでなら行ける人も多いのではないだろうか。寄付をすることが難しい人も、どうか関心を持つことで世界中の子どもたちを支えて欲しい。記念事業の詳細は佐賀県ユニセフ協会(0952-28-2077)まで。
2024年10月29日の佐賀新聞より
「ユニセフに没頭するのが鬱陶しい」と当時はあまり良い印象が無かったことを率直に書きました。ただ私は覚えていないのだけど、あの頃、私は母に「お母さん、ユニセフを始めてから、溜め息をつかなくなったね」と言ったそうなのです。
私の母は、私とは比にならないくらい真面目で何事にも一生懸命な人です。育児にも家事にも全力投球でした。そして、私が母の期待に応えないと、目が三角になって怒ったり、イライラしたり、聞こえるように「はぁー!」と溜め息をつくような人でした。ぶっちゃけ、怖かったです(苦笑)
ただユニセフを始めてから、見返りを求めない奉仕って言うのでしょうか。慈善活動に熱中すると、普段の生活の適度な息抜きになるようで、母はあまりイライラしなくなっていきました。忙しさは倍増したのですけどね。周りの人からも「ボランティアなんて…よくそんな余裕あるよね」と冷笑されていたし、「ボランティアなんてする暇あったら家事や育児をちゃんとしろ」と怒られたりもしていました。でも楽しかったのでしょうね。生活に余裕もないのに小銭を貯めて募金したり、バザーでお金を稼いだり、パネル展を開いて勉強したり…と色々奔走していました。
母がラッキーだったと思うのは、そうやって周りに批判されながらも、理解者も多かったことでした。特に私の中で印象的なのは父方の祖母です。祖母自身もユニセフとは別の慈善活動に取り組んでいたので「こういった活動は大切よね。頑張りなさい」という感じで、姑が嫁の味方をして守ってくれていました。
三日坊主では「ほれみたことか」と言われてしまうから?母は何とかやめずに頑張ってきた30年でした。流石にここまで続くと、当初めちゃくちゃ嫌がっていた父も、最近では「好きにしろ」って感じだし、なんなら募金してくれたり、ユニセフのイベント会場として建物を使わせてくれたこともあります。
そして、ユニセフの名を出すと、よく「あの怪しい団体?」と言う反応をされることもあるのですが、怪しいかどうか実際に見に来たらどうかな?と、思います。哀しくなるほどに愚直なまでのバカ真面目な人の集まりで、清々しささえ漂います。今度のイベントは私が高校生と一緒に司会をするので、心は若く頑張ります!
さて、新聞で宣伝しましたが、テレビでも宣伝させていただきました!サガテレビのかちかちプレスのてれび宣伝隊です。

「三女おらんやん」と突っ込まれたけど、います!!

ちなみに20周年の時は長女と一緒に宣伝しました(笑)
10年前、懐かしいね(笑)
私もこうやって、知らず知らずのうちに子ども達を巻き込んでいることに気付きました。またこれからも続いていくのでしょうか…(笑)
それではみなさま!お待ちしております!!
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