私は育児に関して(自慢にもならないが)かなりテキトーで「死ななければいいや」と言うくらいの心構えである。
そんな私でも重要視していることはいくつかあって、そこは一切譲らない。死ぬリスクがあると考えたら何が何でも子どもを守らなければいけないと思う。それは母性本能のようなものだと思う。
次女と三女が通うスイミングスクールから「重要」と書かれた封筒が届いた。中には「プールマスク」なるものが入っており、今日のレッスンから着用を義務付ける旨が書かれていた。
えええっ!???
プールマスクというものは聞いたことはあったけれど「そんなもの着けたら危ないわ」と買い与えていなかった。
朝一番でスクールに電話したら「本社からの指示で決まったことですので…」と言われたので本社に電話し、私の希望を伝えた。
- 支給されたプールマスクの説明書に「乳幼児に使用禁止」と書かれている。私の子は幼児であり、使用するのは適当ではない。
- 安全に使用できると謳われているが、万が一にも口や鼻に張り付いたら窒息や溺水のリスクが上がる。
- もともとうちの娘達は鼻が詰まりやすく、下の娘は幼少期に慢性肺疾患にかかっていて呼吸器系は強い方ではないので、より慎重に考えたい。
- 水中では付けずに首にひっかけておくとのことだが、それが引っ張られて首が絞まるリスクがある。安全装置が作動しない可能性もゼロではない。
- そんな危険なプールマスクを導入するような感染予防策には正直言って疑問を感じる。それを付けた方が安心という保護者もいるかもしれないが、うちの子にはつけさせたくない。
という旨を電話対応の女性に伝えたところスクールの担当者(以下ス)から連絡があった。
ス「既に15万個の販売実績があり、他のスイミングスクールや小学校でも採用されています。マスクと言ってもピラピラとしたやつで、息苦しくないですよ」
私「それは説明書を読んだから理解しています。私が言いたいのは『プールマスクをつけるメリットよりもデメリットの方が大きい』と言うことです。多少プールサイドで飛沫が飛ぶリスクが下がるとしても、水中に入るたびにマスクを着脱するならマスクを触ってウイルスも手に付く可能性があります。感染リスクを下げるメリットはほとんどないだけでなく、水中で首に引っかけたまま水中で練習なんて危ないのではないでしょうか」
ス「安全装置が作動してすぐに外れます」
私「逆に言えば、そんなにフィットしないマスクに飛沫を防ぐ効果は低いでしょう。そしてこのマスクの説明書は読みましたか?『乳幼児にさわらせない』『高温多湿の環境で使わない』と書いてありますね。私の子どもは幼児ですし、プールサイドは高温多湿ですよね。この商品自体の前提がおかしくないですか?」
ス「ただこれを本社としては採用しており、全員にご協力をお願いしております。水中は塩素があり、ウイルスは死滅するのでつけなくて良いのです」
私「それではプールサイドで話す時間を短縮すれば良い話では?厚生労働省が定めた濃厚接触の定義は『ノーマスクで対面で15分以上の飛沫を飛ばす会話』ですよね。15分以内に水中に入れば死滅するということですよね?」
ス「それだけ気をつけていても5月にクラスターが発生したので!!」
私「5月は第4波の最中でしたよね。今は6月も下旬で、緊急事態宣言も解除されましたよ。状況が変わっています。さらに暑くなっていて熱中症のリスクも非常に高いのに、なぜこの対策を今しようとするのか理解に苦しみます。」
ス「福岡は今まだ蔓延防止措置で…」
私「本社はそうでしょうが、私の子が通っている教室は佐賀です。このマスクを希望者はつけても良いと思いますが、私は拒否したいのです。水中で外すと言っても、私の子はそんなに聞き分けがよくありません。リスクを増やすようなものは遠慮願いたいです。」
ス「一人だけつけさせないわけにはいきません。皆さんに安心して利用していただきたいので…」
私「つけることが不安だという私の気持ちは無視されるわけですね?非常に残念です」
ス「申し訳ありません。全員につけていただきます。」
もう話が平行線で、個別対応も難しいとのことで、非常に落胆した。そして「もしかして、このマスク着けるのが今の主流なの?」と不安になり、長女が通う別のスイミングスクールに電話した。(諸事情で別のスクールに通っていた)
すると「はぁ?プールマスクぅ?なんでそんなもの着けるんですか?」と受付の女性にあっけらかんと言われて心が軽くなった。
残念ながら次女と三女が通うスクールの方針と、私の考え方が合わないようだ。4ヶ月間楽しく通わせていただいていたが、退会することを決意した。
長女の通うスクールは「水泳で丈夫な身体を作ってコロナに打ち勝つ!」と言うような昔ながらの体育会系な校風で、私の出身校でもあるので、どうもそちらの方が肌に合うような気がする。
正しいとか間違いとかではなくて、私に合うか合わないか…を大切にしたいと思う。
娘達は「えー?教室変わるのー?」と悲しそうだったが、長女と一緒だよ、と言ったら喜んでいた。
お姉ちゃんは偉大だ!!ありがとう!!
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