先日、私が入浴中に姉が家に届け物をしてくれて、長女の対応がそっけなかったそうで「魔女の宅急便に出てくるパイの女の子みたいだった」と苦笑いされました。
ジブリの映画『魔女の宅急便』のパイの女の子と言えば、主人公のキキが必死に届けたパイを「このパイ嫌いなのよね」とめっちゃ嫌そうに受け取る姿がものすごくリアル。映画の中でもかなり印象的なシーンです。
おばあさんとキキには悪いけど、私も正直「ニシンとカボチャのパイって…なんか臭そう。もらっても困るかも。ましてやパーティー向きでは無さそう」と思ったのよね。
おばあさんも孫にケーキを差し入れたらストーリーの展開が変わってたのかな?と思ったりする。
しかもこのパイの女の子はけっこう可愛いのだけど、主人公キキが好きな「トンボ(ポトリ?)」と仲が良く、その後再会した時もキキがライバル視と言うか、微妙な態度を取るのが面白い。
ちなみに宮崎駿はこの女の子についてこんな風に語っている。
老婦人のパイを届けたときに、女の子から冷たくあしらわれてしまうわけですけど、宅急便の仕事をするというのは、ああいう目にあうことなんですから。特にひどい目にあったわけじゃあなくてね、ああいうことを経験するのが仕事なんです。
僕はそう思いますし、キキはあそこで自分の甘さを思い知らされたんです。当然、感謝してくれるだろうと思い込んでいたのが……。違うんですよ。お金をもらったから運ばなきゃいけないんです。もし、そこでいい人に出会えたなら、それは幸せなことだと思わなくちゃ……。別に、映画ではそこまでは言ってませんけどね(笑)。僕らだって宅急便のおじさんが来たときに「大変ですねぇ、まあ上がってお茶でもどうぞ」なんて、いちいち言わないじゃないですか(笑)。ハンコをわたして、どうもご苦労さん、それで終わりでしょ。
『出発点』インタビューより
そうよねー。確かに私も宅配便の配達の人にはハンコ押して玄関先だけの付き合いだなぁ。冷凍庫が埋まってる時にクール便が来ると微妙な表情しちゃうこともあるし、留守が多くて宅配ボックスにお願いして接触を避けちゃうこともある。あまり優しく対応できていませんね…反省。
子ども向けの映画の中に、こういうものすごくリアルなシーンがあるとドキッとします。例えば『アナと雪の女王』のハンス王子とか?
途中までこーんなにラブラブだったのに
アナが死にかけるとアッサリ裏切るシーンは「ディズニーの王子様がこれやっちゃう?」と、ゾクゾクした。
そんなことを考えながら、今日もアニメやら何やら見ようと思いますー!(私にチャンネル権無し)
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