死を思う

死生観

美しい女友達の投稿にとても心惹かれたので要旨を引用…

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小学一年生の娘が

「死んじゃったら、人間に生まれ変わるとは限らないんだよねー。動物になるかもしれないんだよねー。でも、目を見たらパッと『あ、ママだー!』って分かるよね!」

と言うので、

「それはどうかなぁ?」

と答えたら黙り込んで涙を流していた。

「どーしたの?何が悲しいの?」

「ママのこと忘れたくないーーー😭」と号泣。

「あなたはまだ死なないから、そんなこと考えなくていいよー」

「おじいちゃんも私のこと忘れたかもーーー😭」と亡くなったおじいちゃんのことまで思い出して泣き続けた。

「死んだ人が渡る川があってね、その橋の横で、いい匂いの美味しそうなスープが配られてるんだよ。それを飲むと、かぐや姫みたいに全て忘れてしまうんだよ。飲まないでがまんできる?」

「絶対飲まない❗️カレー配ってても食べない❗️」

「いや、カレーは配ってないから😓」

「でも、おじいちゃんは飲んだかも😢」

「んー、おじいちゃんは、お刺身やお酒ならもらうかもしれないけど、『スープはいらない』って言ったと思うよ」

と言うと、アッサリ「そーやね!」と。

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私はその投稿を読んで思わず「カレーを配って欲しい!」と書いてしまって、友人と「パーっと忘れようぜ!」「過去は振り返らない主義!」「化けて出てこないから!」「お墓にはいないからな!」などど盛り上がりました。

お墓もさ、墓石ってなんか地味で暗くて嫌だけど、カラフルで可愛いと遺族も墓参りでテンション上がると思うのよね。

バルセロナのグエル公園みたいな雰囲気が理想的

最近では終活なんて言う言葉も流行るくらい、死についてフランクに語ることも多くて、すごく良いなーと思います。

と言うのも、私が子どもの頃「あなたの人生に影響を与えた本は何?」と聞かれて、火葬場で働く男の話を挙げたら、周りから微妙な反応をされたのです。死について語ることのハードルが高かった気がします。

やまあいの煙 

子どもが真顔で死について語るのは、希死念慮でもあるのかと心配されたのかもしれません。でも私は結構、死を扱う本を好んで読んでいたのです。養老孟司さんの『死の壁』で「人間の死亡率は100%だから、死について考えておくことは悪くない」といったことが書かれていて救われました。

死の壁 (新潮新書) 

また高校時代の恩師に「君は医師を目指すんだろう?自分なりの死生観を持つことは大切なことだよ」と言われたことも心の支えとなりました。

そんなわけで、私のオススメの死を扱った作品をご紹介します。

冒頭の友人のように死について子どもと語りたいならこの絵本。死ぬ前の準備として、気持ちを伝えておくことが大切だと気付かされます。そして、生命は有限であることを意識することで、素直になれると思います。

ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋) 

「相方の死を笑いに変えたい」というお笑い芸人の7年に渡る挑戦の集大成。売れっ子が最盛期に白血病で倒れ、亡くなるまでを、笑いに変えることで成仏させようという、今までに無い作品。タイミングを間違えば不謹慎だと非難されただろうが、私は感動した。

カンニング竹山単独ライブ「放送禁止 2012」 [DVD] 

死後の世界をものすごくコミカルに描いた作品。「生前の世界に執着がある人が、一週間だけ戻れる。ただし、元とは違う姿で。」という設定が絶妙に面白い。冒頭の友人の話で「スープを飲みたくない」と思った人に読んで欲しい!!

椿山課長の七日間 (朝日文庫) 

元気なうちから死について考えておくと、心穏やかに暮らせる…かもしれません✨

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