2022年5月28日に半年ぶり7回目の「政治塾 山口敬之勉強会」を開催しました!
Amazonや楽天ブックスや書店で売り切れ続出!爆売れ中のHanada7月号に掲載された「橋下徹と上海電力の闇」について詳細に語られました。
これはインターネット上では大変な話題になっているので私もまとめサイトを作成しましたが…
テレビや新聞では全く話題にならないので知らない方も多いかと思います。ので、山口敬之さんの講演内容やHanadaの記事を参照して私なりにまとめます。
まず山口さんは、何も橋下徹さんを個人攻撃しようとしたのではありません。山口さんはずっと「日本人のが日本の誇りを守れるように」という視点で色んな分野を取材し発信しています。そのためこれまでの講演会でも「日本人が日本のためにできること」を強く発信してきました。
今回は山口さんは日本のインフラの安全について着目しました。
橋下徹さんが大阪市長を務めていた2014年、上海電力が極めて不透明な経緯で大阪市のメガソーラー事業にステルス参入しました。しかも橋下市長と大阪市はこのことを把握したあとも市民やメディアに発表せず、事実上隠し続けてきたことが問題なのです。
上海電力は中国の国営企業です。中国には2010年7月1日に国防動員法という法律が施行されました。この法律では、中国政府が「有事」と認定すれば「世界中の中国人が中国政府と中国共産党のために動員される」と明記されています。つまり、上海電力は大阪市の公共電力事業を担っていながら、国防動員法が発令されれば「中国政府のために言いなりになるのでは?」という危険性があります。今は時代はオール電化、電気自動車など、電力は我々の生活にとって不可欠な存在なのに、それがそんなに不安定な状況になっていることに警鐘を鳴らす…のが山口さんの発信の本質ではないかと考えています。
まずは大阪市が一体どのような問題を抱えたかを理解するために地図を提示します。
大阪市には舞洲、夢洲、咲洲という3つの島があります。橋本市長の前任の平松邦夫市長時代の2010年に作られた事業計画では夢洲のみにメガソーラー計画がありました。
夢洲のメガソーラー事業は、再生エネルギーであるため環境局が担当し、プロポーサル方式で公募し、20社程度の仮入札を経て一般競争入札を繰り返し、4年程度の時間をかけて入札が行われました。
しかし、橋下氏が市長に就任した2011年12月以降、突然「咲洲メガソーラー構想」が持ち上がった。そしてなぜか環境局ではなく大阪市港湾局が中心になって前代未聞のスピードで候補地の選定と入札準備が進められました。夢洲では「メガソーラー事業」として公募がありましたが、なぜか咲洲は「不動産貸借契約」で公募し、公募期間はたったの18日でした。この不思議な公募について、大阪市の多くの太陽光発電事業者は「公募があったことすら認識していなかった」そうです。そんな奇妙な公募で一団体のみが入札しました。それが伸和工業と日光エナジーの企業連合体でした。
日光エナジーは橋下氏が市長選に当選した2011年11月27日から5日後の2011年12月2日に設立された新しい韓国系の企業で2011年度は無納税、2014年4月まで太陽光の施行・運営実績はありません。そもそもなぜ入札できたのでしょうか。そして奇妙なことに、咲洲メガソーラー事業を落札から十日後、この事業から事実上撤退します。
一方、伸和工業は昔からある「町の工務店」といった雰囲気の会社でしたが、2012年11月8日(入札の一ヶ月前)に会社定款を変更し「自然エネルギー開発販売」「発電・売電」「太陽光パネル製造販売」を追加しました。要は、この会社も太陽光の施行・運営実績はありません。
どちらの会社も、本来であれば入札する資格のない会社でしょう。入札して落札できたことも奇妙ですが、通常は非公開の予定価格を事前に公開という異例の判断を行い、2013年7月までに発電を開始する約束を19ヶ月も放置して着工を延期し大阪市との契約違反だったにも関わらずお咎め無し…どこをとっても不思議だらけの状況です。
2014年3月16日の着工式、突如、上海電力が鍬入れ式に参加しました。上海電力日本株式会社は2013年9月17日に日本で設立されました。元々、落札業者は伸和工業と日光エナジーですから、上海電力は無関係なはずですが…?上海電力自身は「大阪市に招致された」と表明しています。大阪市からは公式に発表はありませんでした。
そして上海電力が牛耳るようになったメガソーラーの荒れ果てた様子。これで大阪市民のインフラは保てるのでしょうか。極めて不誠実な仕事ぶりです。
これらの異常な経緯も、橋下徹市長と大阪市が、入札段階から「上海電力ありき」で咲洲メガソーラーを進めていたのだと仮定すると、全てのつじつまが合います。これについて橋下徹さんの見解をお聞きしたいです。
橋下徹さんは日本の大切なインフラの電気事業を中国に売り渡して、日本をメチャクチャにしたいのでしょうか。
橋下徹さんは山口さんからの公開質問状に逃げ回り、ついに山口さんを実名で罵倒し出しました。
橋下徹さんが山口敬之さんの質問に答える日は来るのでしょうか…?
講演会では質疑応答の時間も非常に盛り上がりました!
「なぜ大手メディアでは取り上げない?」という質問には「8年前に異常な参入があったことを記者達が見逃した負い目と、刑事事件では無いから取り上げにくいのでは?8年前だから時効だと言う人もいるが、発電は今正に行われていることであり、現在進行形という解釈もある」
「法的に上海電力を止めることはできるのか?」→「今の法律では難しいだろうが、入札の段階で不備があったことの指摘で取り消しとか、契約を更新しないといったことはできるのでは?具体的な法律を作るのは国の仕事である。日本のインフラから外国企業を排除するなども、日本政府が決めること」
「岩国も上海電力が入ってしまう?」→「あそこはまだ着工前だから止められる可能性はある」(そして講演会翌日に岩国に向かった山口さん)
他にも現役弁護士の参加者が複数名おられたことによるディスカッションや、大阪府民が何人も参加してくださるなど、非常に熱気溢れる会になりました。個人攻撃ではなく「日本人が日本のために何をできるのか」という視点で私も取り組んでいこうと強く思いました。
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