私が月経カップを愛用しているとご存知の方から衝撃的なニュースを教えていただきました。月経カップの使用していた女性がトキシックショック症候群を発症し、両足と手の指関節を18個切断したとのこと。
知らない方にはピンとこないかもしれませんが(特に男性にとっては未知の世界かと思いますが)、月経カップは第3の生理用品として脚光を浴びています。生理は子宮から膣を通って体外に血が排出されますが、膣の入り口に布などを当てて血を吸収させるのがナプキン、膣の中に綿などを入れて吸収させるのがタンポン、そして膣の中にカップを入れて受け止めるのが月経カップです。
私はもともと経血量が多くて、タンポンとナプキンを併用しても、洋服まで漏れて不快な思いをすることが多々ありました。制服とか白衣とかが汚れると、本当に一日中ブルー。寝ている間に漏れるとシーツも洗濯しなくちゃいけないし、そもそも経血ってなかなか洗濯で落ちないから大変です。「妊娠中の一番嬉しいことは生理が無いこと」と豪語していたくらい、生理が苦手でした。
そこでこの月経カップを使ったときの感動といったらもう!
あらゆる問題が一度に解決するほど快適だったし、月経カップを入浴中に外して洗っていたら娘達に「それ何?」と聞かれたついでに生理について教えて性教育もできたし、本当に月経カップ様々。
1つ5000円くらいするので高価ですが、生理ナプキンでも月に1000円くらい使っていたし、数ヶ月で元がとれます。
ただ、使用に当たっては不安がありました。構造上はタンポンと同じ膣内に留置するわけで、かなりの密着度なので、もし子宮内に感染したら出口がなくなってしまいます。トキシックショック症候群のリスクが少ないと言われていたけれど、可能性はあるだろうとずっと思っていました。なので、冒頭のニュースを知ってもあまり驚きはありませんでした。
それよりも冒頭のニュースを見ていて驚いたのは、あまりトキシックショック症候群の怖さが認知されていないこと。タンポンのメーカーでもリスクは広報していますが、そんなに広まっていないのでしょうか。
月経カップのメーカーでの危険性の告知は不十分かもしれません。確かに「12時間つけていても大丈夫」という印象を与えかねません。
日本感染症学会が発表しているように、タンポン使用によるものが有名ですが、それ以外の原因でも起こります。
結局のところ「どんな使い方をしても安心」な生理用品なんて無いと思うので、できるだけ安全に使う努力をするしか無いのかなと思います。メーカー推奨の使用方法はこちらから
参考までに私なりの使用方法をご紹介します。
- 月経カップは3つ購入。生理が近くなったら、煮沸専用の鍋で煮沸消毒しておく。(料理用の鍋でやりたくないので、専門の鍋を用意しています。)
- トイレのたびに交換する。外出先には袋に入れて消毒済みのものを持って行き、使用後のカップはビニール袋に入れて持ち帰る。帰宅後またすぐ煮沸消毒する。
- 月経カップは密着度が高いが、装着状態や経血量によっては漏れることもある。下着に布ナプキンを当てておく。
この方法で、今のところ問題は起きていません。
女性にとって生理は毎月のことで快適に過ごせたら生活の質が間違いなく上がると思います。月経カップは出てきたばかりでまだ症例の集積が少ないため、今後もリスクが判明してくる可能性は十分にあります。私はとても有益な生理用品だと思うので今後も愛用するつもりですが、注意して情報収集をしていこうと思います。
続きを書いたので良かったら読んでください。
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