HPVワクチンに年齢制限はあるのか?

HPV(子宮頸がん)ワクチン

「HPVワクチン打ちます!」と公表したら、相談に見えた方がいました。その方に質問された内容が参考になるかなと思ったのでここで紹介したいと思います。

「私はHPVワクチンを定期接種として受けられる年齢を超えています。だからワクチンを打つ対象年齢としては高齢だから、接種することは有害でしょうか。」

確かにワクチンを定期接種として受けられる年齢は、国が色々と検討重ねてベストだと判断した年齢です。例えば最近定期接種になったロタウイルスのワクチンは、出生15週0日後以降に初回接種を受けると腸重積のリスクが高まると考えられているためにおすすめされていません。また、他のワクチンも、好発年齢から逆算して定期接種の時期が決められているので、対象年齢を越えたら「有害」とか「意味が無い」とか言われているものがあるのも事実です。

ですが、HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルスが感染するリスクが高い、つまり「他者と性交渉を始める年齢より前に接種し終わる」のを目指して高校一年生までに接種し終わることが想定されています。

だからぶっちゃけ私は「高校一年生じゃ遅くない?」と思うのですが(この感覚は人それぞれだと思います)、今後も色々な人と性交渉を持つ機会があると想定される人は誰でも接種する意義があると思います。特に年齢制限は無いです。

逆に「いま結婚していて、パートナー以外と性交渉の機会は無いし、パートナーも自分以外とはしないだろう。そして直近の子宮頸がん検診でHPV陰性だった!」という方は「そこまで必要ないかな」などという風に考えます。もちろん既婚者でも、ご希望であれば接種することはできます。

「HPVワクチンって何種類もあるけど、全部うつ必要がありますか?」

2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、そして最近承認された9価ワクチンがありますが、どれか一種類でいいです。

佐賀市も佐賀県もリーフレットなどの情報をホームページに載せるなどの動きをみせています。対象者にリーフレットを送付する準備もしているそうです。リーフレットを見てみたい方はこちらから見られます。

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
ヒトパピローマウイルス感染症,子宮頸がんやHPVワクチンについて紹介しています。

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