防げる病気は防がなきゃ

HPV(子宮頸がん)ワクチン

今朝の佐賀新聞の『診察室から』に載せていただきました(^^)

2023年11月11日の佐賀新聞より

防げる病気は防がなきゃ

「もっと早く教えて欲しかった…」
患者さんが病気になってから「この病気を予防できるワクチンがあったのに…」と言うと、必ず言われる。映画の世界のように都合の良いタイムマシンなんて無い。後悔しても病気になる前には戻れない。
私なりに一生懸命発信しているつもりだが、必要な人にはなかなか届かず、たくさんの人が病気になってしまうは、とても悔しい。
子宮頚がんを防ぐHPVワクチン、風疹と麻疹を防ぐMRワクチン、帯状疱疹を防ぐ帯状疱疹ワクチン/水痘ワクチン、肺炎を防ぐ肺炎球菌ワクチン、破傷風を防ぐ破傷風トキソイドなど高性能のワクチンはたくさんあるが、接種率はとても低い。小さい子どもはまだしも、成人の接種率はなかなか上がらない。
健康な人は病気になるまで、まさか自分が病気になるとは想像できないのだろう。だからワクチンを打たないし、健康診断も受けない。たとえ受けても、二次健診になかなか結びつかないし、治療を自己中断することすらある。
先日、三十代の知人の訃報が届いた。子宮頚がんだった。ご家族が「ワクチンを打ってなかったし、健診も先送りにしていた」と教えてくれた。
どんなに優れたワクチンでも、高価では手が出せない。HPVワクチンは10年前に定期接種(高校一年生までの女性)が開始されたので、今の30代の希望者は自費で接種するしかない。負担額は約10万円。接種の機会を逃した人のためのキャッチアップ接種も行われているが、2025年3月で終了する。
また、昭和37年から昭和54年生まれの男性は風疹抗体価が低い可能性があり、市町村によっては検査やワクチン接種に助成がある。
色々な考え方はあるが、どうせ打つならできるだけ早く、経済的に接種したい。自分や周りの方が対象者になっていないか、お互いに気にかけて欲しい。
防げる病気は防がなきゃ。病気になった後で治すのは、とても難しいのだから。

「もっと早く教えて欲しかった…」
患者さんが病気になってから「この病気を予防できるワクチンがあったのに…」と言うと、必ず言われる。映画の世界のように都合の良いタイムマシンなんて無い。後悔しても病気になる前には戻れない。
私なりに一生懸命発信しているつもりだが、必要な人にはなかなか届かず、たくさんの人が病気になってしまうは、とても悔しい。
子宮頚がんを防ぐHPVワクチン、風疹と麻疹を防ぐMRワクチン、帯状疱疹を防ぐ帯状疱疹ワクチン/水痘ワクチン、肺炎を防ぐ肺炎球菌ワクチン、破傷風を防ぐ破傷風トキソイドなど高性能のワクチンはたくさんあるが、接種率はとても低い。小さい子どもはまだしも、成人の接種率はなかなか上がらない。
健康な人は病気になるまで、まさか自分が病気になるとは想像できないのだろう。だからワクチンを打たないし、健康診断も受けない。たとえ受けても、二次健診になかなか結びつかないし、治療を自己中断することすらある。
先日、三十代の知人の訃報が届いた。子宮頚がんだった。ご家族が「ワクチンを打ってなかったし、健診も先送りにしていた」と教えてくれた。
どんなに優れたワクチンでも、高価では手が出せない。HPVワクチンは10年前に定期接種(高校一年生までの女性)が開始されたので、今の30代の希望者は自費で接種するしかない。負担額は約10万円。接種の機会を逃した人のためのキャッチアップ接種も行われているが、2025年3月で終了する。
また、昭和37年から昭和54年生まれの男性は風疹抗体価が低い可能性があり、市町村によっては検査やワクチン接種に助成がある。
色々な考え方はあるが、どうせ打つならできるだけ早く、経済的に接種したい。自分や周りの方が対象者になっていないか、お互いに気にかけて欲しい。
防げる病気は防がなきゃ。病気になった後で治すのは、とても難しいのだから。

2023年11月11日の佐賀新聞より

実は以前にブログで「私の周りには子宮頸がんの患者さんが8人いる」と書きましたが、そのうちの1人が亡くなりました。

まだ私よりも随分若くて、小さなお子さんも抱えて…本人とご家族の無念さを考えると言葉にならなくて、幾分投げやりな文章になってしまいました。とても悲しかったのです。残されたご家族にはかける言葉も見つかりませんが、同じようにつらい思いをする方が一人でも減るよう、私は発信し続けようと思います。


ちなみに「もっと早く教えて欲しかった」と一番言われるのは帯状疱疹ワクチンです。

病院にも掲示してアピールしているのですが「え!ワクチンとかあったの?」「あるよ!そこにポスター貼ってるやん…うちで打てるよ」「もう!早く言ってよ!」みたいなやりとりを何度しただろう…今見たあなた、50才以上の人にすすめてください。マジで帯状疱疹痛いの続いてきついから!!!


ワクチンって誰か周りの人が打ち出すと「私も打とうかな?」という気持ちになりやすいと思うので、とにかく打ったらすぐ発信していました。最近ではコロナワクチンとかね…


子どもも適応年齢になったらすぐ打ちます!コロナも最大回数打ったし、今年もインフルエンザワクチン打ちました!学校などで大流行の時も、うちの子達はケロッとしていましたよ。ありがたい…✨


このブログや新聞記事を読んだことを機に接種する人が増えたらいいなぁ…

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