2023年3月19日に人生初のフルマラソンに挑戦し、無事に完走できました✨
フルマラソンに挑戦すると言うとよく「そんなに走るの?」と聞かれるのですが、私は中高生まで持久走が苦手な方でした。高校の時に「青雲ラリー」というフルマラソンの距離を一晩かけて歩くというイベントがあったので「フルマラソンってこれを走るんだよね?信じられない…」と思っていました。ちなみに42.195kmを歩くと10時間くらいかかりました。
初めてマラソン大会に出ようと思ったキッカケは、高校卒業後に浪人して在籍していた予備校で仲良くなった子に「大学合格記念にさが桜マラソンに出ようよ!」と誘われたからでした。現在は廃止されたけど、その頃は3kmの部門があったので「そのくらいなら走れるかも」と出場しました。でも3kmって活きのいい中学生男子とかが全力疾走する恐ろしい競技で、周りが速すぎてすっかり自信を無くしました。
でも体を動かすことは好きだったので、大学生になってからは10kmの部に挑戦するようになりました。3kmほど速くないし、遅くても1時間半くらいで帰って来れる気楽さがちょうど良かったので。
ちなみに初めて出場した時はマラソン大会の独特な雰囲気にすっかり舞い上がってしまい、スタートダッシュしてすぐにバテて失速という、ザ初心者なレース展開でした。今もあまり成長はないものの、スタート当初は意識してスピードを落とすようになりました。後がきついから!!
「病院の宣伝になるから走ってこい」と言われ、毎年病院のロゴ入りTシャツで出走。沿道から応援してもらえるのが嬉しくて、毎年楽しみにしていました。練習不足でも10kmならノリで走れるくらいにはなっていました。
がしかし、妊娠をすると走ること自体にドクターストップがかかります。産後も授乳中は非常に体力が落ちるから練習できないし、そもそも授乳中は何時間も子どもから離れられません。
やっと授乳も終わり、そろそろ出られると思った矢先にコロナでマラソン大会自体が中止になることが相次ぎました。
昨年はオンライン参加しようと申し込んだものの、誰からも応援されずに走る根性は私には無くてキャンセルしました。
今年は四年ぶりの現地開催!これはもう絶対参加したいし、出るからには、ぜひ完走したいと思いました。
何度もフルマラソンを完走している母に相談したら「いきなりフルはきついでしょ?ハーフマラソンで体を慣らしたら?」と提案されました。そこで出たのが昨年秋のハーフマラソンでした。
高低差の激しいコースでしたが、高校生の頃、学校が坂の上にあって毎日登山して登校していたためか、あまり山道に苦手意識がなくて完走できました。一緒に走った母に「麻里は坂道でも一切歩かずに走り続けるのが強みね」と褒められて、自分の長所を見つけてもらった気分でした。
仕事に育児に忙殺されながらも練習時間を確保するのが大変でしたが、職場のマラソン部の原部長と母が朝練(朝4時30分から)に付き合ってくれて、そこで色々とアドバイスをもらいました。「完走するためにはペースを上げすぎないこと」「サイズの合った靴を選ぶこと」「当日飲むべきサプリメント」など教えてもらいました。またフォームについても色々と助言してもらいました。
練習しながら「寒いと手が冷えて痛いから手袋を買おう」「妊娠前とはサイズが違うからCWX(着圧タイツ)も買い換えよう」「靴も買い換えて…」と張り切って準備しました。
そして迎えた当日!!
サブスリー(3時間以内)やサブフォー(4時間以内)などの超人的な目標タイムを口にする猛者達を横目に「私が完走できたら全員完走よね?応援よろしく!」と頭を下げていました。
9時に出走して制限時間6時間30分!
なんとなく頭の中に相撲の「制限時間いっぱいです」という言葉が浮かんだけど「何年越しの夢が叶うのかしら。絶対完走!」と自分に言い聞かせてスタートを待ちました。
スタート直後は余裕綽々でした。ハーフマラソンまでは走れる自信があったので、マリオオデッセイのキャッピーの帽子をかぶって走って「あ!マリオ!頑張れ!」と沿道から声がかかると笑顔で応対する余裕もありました。沿道のブラスバンド部がヤングマンを演奏しだせばYMCAを踊りながら走っていたくらいです。
がしかし、12kmを過ぎた頃、少し前を走っていた人がいきなりうずくまりました。「え?どうした?」とびっくりして声をかけようかとその人に気を取られた瞬間、中央分離帯の黄色い線の上の縁石につまずいて私が激しく転倒しました。
「両掌と両膝がズキズキする…でも私がここに倒れていたら、後ろから来た人に二次災害が起きてしまう」と必死に立ち上がってその場から逃げるように走り出しました。その時両膝の着圧タイツと手袋が大破したのが見えて悲しくなりました。まだ着るのは3回目なのに…!
その様子をすぐ後ろから見ていた母は、目の前で派手に転んだ人がいると思ったら娘で、心配して駆け寄ろうとしたら、あっという間に立ち上がって走り出したことにびっくりしたそうです(苦笑)
痛くて意識が飛びそうになりながらも「転倒してタイツが破けて途中棄権なんて、私が可哀想過ぎる。何がなんでも完走してやる!」と逆に闘志がみなぎってきました。「それにタイツが破けるのは当日で良かった。直前の練習で破けたらもう一枚買いに行くことになったもの…」なんてことを考えていました。
それにしても暑い日で、給水所ではスポーツドリンク2杯に水を2杯もらって体にかけながら走っていました。膝から流血していたのが気になって水をかけたりしたけど、滲みて激痛だったので見て見ぬふりをしました…(良い子は真似をしてはいけません)
途中で応援してくれた方からもらった写真を見ても、肘小僧を擦りむき、手袋が破けちゃったのが確認できます(笑)
吉野ヶ里 ゴール直前 手袋に穴 江口さんオリジナルうちわ嬉しかった!
マラソン部の原部長に「速くなくて良いから、一定のスピードで走って。最初は焦るかもしれないけど、皆途中から失速するし歩き出します。30kmを越えても同じペースで走れたらごぼう抜きできますよ!」とアドバイスされたことを思い出し、実際に後半はごぼう抜きでした。だって、みんな歩くんだもん…!私は一度歩くと再度走り出す勇気がないので、怖くて歩けないだけなのですが…。そんな原部長の言葉を思い出しながらも「これで完走できなかったら、朝練に付き合ってくれてた原部長に合わせる顔がない!」と自分を鼓舞しました。
ゴール付近では職場の猛者達が「ラスト頑張って!」と声をかけてくれたのですが、その爽やかなこと!何時間も待っていてくれた彼等を見ながら「走った直後とは思えない爽やかさだな、おい!」とツッコミながら走っている姿を撮ってもらっていました。もう本当にありがたい!心折れそうなラストの応援嬉しかった!!
さらにビジョカツのこんどうゆうかちゃんが、ナビアプリを使って私の位置を調べながら遠隔で応援してくれていたことに、走った後で気付いて感動しました✨
ちなみに私なぜかダイエットがうまくいかなくて、今朝の体重が私史上最重量で、それでも走れたことに感動したけど、原部長はストイックに13kgも絞っていました。どんだけー。
たくさんの方の応援をいただき、フルマラソン初挑戦が無事に完走できて幸せでした。またこれからも精進したいと思います。
おまけ① テレビ映像
地元のケーブルテレビのぶんぶんテレビではさが桜マラソンを生中継!ここで私を見つけてくれた人にもらった映像をご紹介。約一万人の中から私を見つけてくれるなんて感動❤️
スタート地点
スタート直後 母と並走
麻里先生への応援メッセージが読み上げられる
カメラ映りよりもイチゴを食べることを優先する女(必死過ぎ)
ゴール!!
おまけ② 「何かぶってるの?」
スーパーマリオオデッセイに出てくる「キャッピー」と言うキャラクターです。
いつもコスプレなどして走る人を見ていてなんだか羨ましくなって…(^^) でもコスプレって風の抵抗が大きくなったりしそうだなと不安だったので「マリオの帽子くらいならできそうだな」と思って探していたら、たまたま見つけたのがこの帽子です。2018年に購入しました(^^)
この帽子で走ると、子ども達がよく声をかけてくれます。
「マリオ、がんばれ!」って言われると「麻里、がんばれ!」に空耳できて嬉しい!
今年はバリエーションも色々…(^^)
- 「ママ!あの人の帽子、目がついてる!」
- 「キャッピーに洗脳された女が来たぞ!」(失礼な!)
- 「マリオ、2人目じゃね?」「てかさっきと同じ人じゃね?」(往復応援ありがとう!)
- 「マリオー!あれ?麻里先生だ!」(知り合いだった)
長く走るといろんなドラマが待っているなと嬉しかったです(^^) ちなみに今年は屈強な足を持つミニーマウスとスラットした煉獄さんの近くを走っていました。
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