小さい頃に育った家は庭が広くて、梅や松やツツジの木があって、花壇にも色とりどりの花が咲いていました。
昔の実家の庭は大好きでしたが、桜の木が無いことを残念に思っていました。桜の季節になると、母に連れられて桜の名所まで記念撮影に行っていました。「家にあったら毎日花見できて最高だろうなぁ…!」と思ったのです。
高校の時、新しい家を建てて、庭に桜の木が植えられました。夢が叶った!と小躍りしました。
新しい実家には種類の違う桜が4本あり、時間差で咲くので長い間楽しめます(^^) 実家の前で記念撮影するのも恒例行事だし、ご近所の方が「写真撮らせて」と来てくださる方もいます。わざわざ遠くに出向かなくても花見ができるのはとても幸せです。
が、しかし、そんな我が家を見て「うちにも桜を植えようかな」と思った方に、伝えたいことがあるんだ(小田和正風に)
① 桜は落葉樹です!(秋〜冬)
桜餅は桜の葉で包まれた餅がとても美味しいですよね。あの葉を思い出してください。あのサイズ感の葉が冬になるとすごい勢いで落ちてきます。毎日が掃き掃除です。丁寧に掃いて振り返ると、またザザザーっと散ってくる無力感…
掃き掃除を手伝う妹に「掃除しすぎじゃない?」と突っ込みたくなる気持ちも湧くわ!でも掃除しすぎなくらいで丁度いいほどめっちゃ葉が散ります。それは紛れもない事実です。
妹が「ドリは一週間前まで歩いていたんだよ!」と防犯カメラの動画を見て目を潤ませていた。しかしその様子を見て「掃除し過ぎじゃね?」と言う冷たい姉の声(私)もしっかり入ってた…
2021年11月10日のFacebookより
こういうこと言うと「ゴミは嫌だけど、落ち葉は風流で良いじゃん?」と言う人がいるけど、土の上ならともかく、アスファルトの上の落ち葉って微妙じゃない?
庭に落葉樹があると、この季節は億劫です。庭の掃き掃除を終えて振り返ると、また風に吹かれた葉っぱがパラパラと…∑(゚Д゚)
葉っぱが悪いわけじゃない
風が悪いわけじゃない
季節が悪いわけじゃない
でもなんとも言えない無力感でいっぱいになります。そんなことを公園の樹木の手入れをしている知人に愚痴ったら「私達は風を出す機械で葉っぱを一箇所に集めて掃いてるよ。あれ便利だよ。」と。
ホームセンターに行ってみると、意外とお手頃な一万円。ブロワー(風を出す)とバキューム(掃除機)が一体化しているらしい。すごい。屋外用の延長コードも購入し、準備万端!
ここ数日は雨で掃除どころじゃなかったけど、今朝は晴れてる♪
母と妹と一緒に庭掃除に精を出しました。バキューム面白かった。葉っぱって掃いて集めてゴミ袋に入れるまでにまた散らばってしまうけど、小さく切り刻んで袋に収集していくので、無駄がありません。ブロワーは風の威力が想像以上で、まだ使いこなすのに時間がかかりそうです…それにしても3人でせっせと掃除する姿が防犯カメラの映像に残っていたので見てみたら、劇的ビフォーアフターでした!ぶっちぎりの達成感!
動画はバキュームを使う妹です。楽しそうでしょう(^^)?
② 桜の花は散ります!(春)
桜の花びらがハラハラ落ちる様子は美しいですが、落ちたら次第に茶色く変色していきます。これも散らしたままだと美しくないから掃き掃除です。花びらだけじゃなくて、花殻も落ちてきて、一つ一つが小さいから掃除は大変です。ここでもブロワーとバキュームは強い味方です。
③ 桜切るバカ、梅切らぬバカ(通年)
桜の木は切ると病気になると言われています。なので基本的に枝を切れません。びっくりするくらい大きくなっても、変な方向に伸びていっても、ぶっちゃけ邪魔でも、切れません。桜様のおもむくまま…という風情です。でも、そうやって腫れ物に触るように大切に育てていても、台風や強風でボキッと折れたりします。その時は本当に残念です。
20年前くらい 今年
もう後ろの家が見えぬ
④ 夏は蝉の家になる(夏)
梅の木にはよく毛虫がついていましたが、桜は蝉(セミ)がつきます。夏は桜の木にびっしりついた蝉が一斉に鳴くので、なかなかの大音量です。暑い夏をより暑く堪能したい方にはたまりませんね!私は蝉の声を聞きすぎると頭が痛くなります。
思いつくままに書きましたが、とりあえずはこんな感じの舞台裏です。こんな生活をしていると、外出先で見かけた桜の名所や桜並木が綺麗に掃き清められていたりすると「誰がお手入れしてくださっているのかしら。見事だわ…」と上のみならず下の美しさに感動したり、虫がついた桜の木の消毒とかされていると「細かなお手入れ、気を配っていただきありがとうございます」と感謝の気持ちが湧いてきたりします。
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