7月30日に初の小倉、31日に8回目となる福岡で「政治塾 山口敬之勉強会」を無事に開催することができました。
7月8日に安倍晋三元首相が暗殺されて以降、多くの日本を愛する者たちにとってとても辛く厳しい日々でした。今回の開催を不安視する声もある中で、小倉で約60名、博多で約90名という非常に多くの方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
山口敬之さんの体調も精神状態も万全とは言えない中で講演会がスタートしましたが、参加者の熱気に励まされ、二日間全力で完走していただきました。
7月30日にお会いした時に顔面蒼白で「食事も喉を通らないし、眠れていない」と見ていて心配になるほど憔悴しきっており、講演会の途中から座って話していましたが、話しながら目に生気が戻ってくるのを感じました。そして翌31日は顔色も良く、生き生きとしていて立ったまま2時間半も精力的に話されていました。
講演会の内容は「絶対に外で話さないで」と、聞いていて背筋が凍るような内容もあり、なかなか書きにくいのですが、安倍晋三元首相の暗殺に対する報道にとても違和感を抱いている私にとってはとても面白い反面重々しい気分になるものでした。
安倍元首相暗殺に際し山口さんが「どうしても解けない謎」について詳細に説明していきました。
- なぜ安倍さんは奈良に行ったのか
- なぜ奈良県警はあの場所で演説させたのか
- なぜ犯人はあの場所でした有効でない十を多数自作したのか
- 警備は「杜撰」ではなく「暗殺推奨シフト」
- 凶弾に関する3つの決定的矛盾
- 救命手続きの異常さ
- 情報リークの異常な早さ、周到さ
これらは、すでにインターネット上で話題になっていて独自に分析している方も多数いますが、並べて俯瞰してみると本当に気味が悪い。山上容疑者は単独犯なのか、協力者がいたのか、どれくらいの規模でいるのか、背後に大きな組織があるのか…。これらの疑問には山口さん自身が答えを見出せていないそうで、これから精力的に取材していくことになるでしょう。
いまテレビなどの報道では旧統一教会が悪くて、山上容疑者が恨んでも仕方ない…みたいな論調で唱えている人がいるけれど、どんな状況であろうと「殺人は犯罪で絶対にしてはいけないこと」という大前提が抜け落ちているような不気味さを感じています。
宗教と関わりのある政治家を批判するのもおかしな話です。宗教と関わりがあろうと無かろうと、殺人こそ最も許してはいけないことです。なぜ政治家が批判されているのか。なにか頓珍漢な報道に溢れています。山口さんが掲げたような疑問はぜひ解き明かして欲しいことで、安倍元首相を慕っていた国民の一人として、そういった疑問解明に山口さんのみならず多くのマスコミが総力を挙げて取り組んでほしいと期待しています。
また、山口さんは安倍元首相の訃報をフライング報道したことを多くの人に批判されましたが「政府という権力が増長して嘘をつかないように、政府の公表を待たずに、真実と確信したものは発信するのが記者の仕事だと考えている。私はあの時、自分が公表したら批判を受けることはわかっていた。でも安倍さんに『お前は記者だろう。言えよ!』と言われた気がした」と語る姿に山口さんの覚悟を見た気がしました。記者業はそういった権力の暴走をおさえるための抑止力にならなければいけない、自身をガリバー旅行記の一本のロープに比喩していました。
「安倍さんは最初からスーパースターではなかった。でも中川昭一さんの死を機に脱皮した。この安倍さんの死で、他の政治家も脱皮して目の色を変えて頑張る人がでなければ、今後の日本は非常に厳しい」ということも述べられ、これからどんな目で政治家を見ていくかという指針をいただきました。
また最後に「安倍さんに『私の拙い発信を皆さんが一生懸命に聞いてくださった』と、報告しようと思います」と話され、山口さんが確実に前を向いていると頼もしく感じました。
そして参加者から「最後の講演会って本当ですか?」と聞かれて「自分自身も気持ちが沈んでいたし、脅迫が激しくて参加者に迷惑をかけてはいけないからやめようかと思っていたが、皆さんに励まされてやめてはいけないと思った。」と話されていて嬉しく思いました。これからも色々と教えていただきたいと思っています。ありがとうございました!!
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