人生初のフルマラソンからあっという間に一週間。直後は酷い筋肉痛で「一生動けなくなるのでは無いか」と心配になるほどでしたが、人間の回復力は素晴らしい。日に日に動けるようになっています✨
私はマラソンの序盤で転倒しました。救護室で「これは…血が固まっているけど、いつ怪我したの?」「12km地点くらいのところでした」「え?そこで棄権せずに走り続けたの?」「はい。痛いなーと思いながら30km走りました」「心折れなかった?」「完走したかったので…」と話したら呆れられました。
これで職業が医師とか言ったら更に呆れられそうで、恥ずかしくて黙っていましたが、知り合いの医師が救護室にいたのでバレていたことを後日知りました。(恥ずかしいの極み)
両膝の傷がかなり汚染されていたので、念入りに洗浄して消毒して創傷処置しましたが、念の為に破傷風トキソイドも接種しました。屋外で怪我をした時は破傷風予防に破傷風トキソイドをしておくと安心です!!
ちなみにブログの中でも書きましたが、私が転倒した時にすぐ後ろを母が走っていました。
中央分離帯の黄色い線の上の縁石につまずいて私が激しく転倒しました。
「両掌と両膝がズキズキする…でも私がここに倒れていたら、後ろから来た人に二次災害が起きてしまう」と必死に立ち上がってその場から逃げるように走り出しました。その時両膝の着圧タイツと手袋が大破したのが見えて悲しくなりました。まだ着るのは3回目なのに…!
その様子をすぐ後ろから見ていた母は、目の前で派手に転んだ人がいると思ったら娘で、心配して駆け寄ろうとしたら、あっという間に立ち上がって走り出したことにびっくりしたそうです(苦笑)
『はじめてのフルマラソン』より
前日までの雨が止み、当日は素晴らしい晴天で、とにかく暑かった。かなりトレーニングを積んでいた母も心折れかけていたそうです。「きつい…もうやめたい…」と思った矢先に私が転倒しました。しかも激しくバッターンと倒れたので、再起不能だろうと思ったそうです。「これは…娘が心配だし、可哀想だけど二人で棄権するしかないわね!」と閃き、「もうやめよう」と私に声をかけようとしたら立ち上がって走り出したので、棄権できなかった…と愚痴をこぼしていました。(知らなかった!)
でもそんな弱音を吐いていた母も完走できたのだから、結果オーライよね!!
さて…「よく心折れなかったね」と私が感心したのがもう一人。
佐賀リハビリテーション病院からは20名がフルマラソンに参加、皆それぞれに頑張りましたが、特に印象的だったのは2020東京オリンピックで聖火ランナーを務めた池末明裕PTがゴールを目前にして脱水症状で倒れてしまったのです…💦
自身の目標タイム4時間に迫る力走を見せていた池末PTは、「42.195kmの42.1kmで棄権なんてしたくない!」と、必死に転がりながらゴールしました。
脱水症状は非常に危険なので、救護班も当院の他のスタッフ達も心配しながら見守っていましたが、池末PTが無事に完走できて本当に良かった!
池末PTは当時の記憶は曖昧ながらも、全身に力が入らず、立ち上がることができなかったことは覚えているそうで「患者さんが床上起立が難しいと言っていたのを実感した」と渋いコメントをしていたのも、PTという職業ならではでしょうか…。
まぁ…私も池末PTも「身の危険を冒してまでゴールを目指すのは医療従事者としてどうなの?」という指摘は甘んじて受け止めますが、諦めずに完走を目指したのは紛れもない事実なのです。
中学生 高校生
そんなマラソンの帰り道、車の中のBGMはSEAMOのcontinueでした。
勝つか負けるかじゃなくて やるかやらない なんだよね
SEAMO 『continue』より
どんな夢でもかなえる魔法 あきらめないこと
前向き 胸張り 一歩一歩踏み出し 自分の道
ずっとずっとコンティニュー
こういうド直球の応援歌は響きます。ありがとう!SEAMO!
さて、マラソン後から「私も走ってみたくなった!」と色々な方に声をかけられます。私が走っているのが楽しそうだったのか、「麻里にも走れるなら私にもできそう」とハードルが下がったのかはわかりませんが、楽しく走る仲間が増えるのは嬉しいです!!
来年は、誰も転倒も脱水もなく、みんなで完走できますように!
コメント