「紙芝居と絵本」を読んで♪

ロビーコンサート

「5月のロビーコンサートは何にしようかな…」と考えていた時にふと「紙芝居や絵本を読み聞かせはどうだろう?」と思い立ちました。子どもの頃、幼稚園やそれ以外でも、紙芝居や絵本を読んでもらうのが好きでした。しかし、大きくなるにつれて読んでもらう機会は減り、自分で読むようになり、そして子ども達に読んであげるようになりました。

アニメや映画や動画配信など、いくらでも娯楽がある時代においても、子ども達は読み聞かせが大好き。せがまれて読み始めると子どもは集まってくるし「これも読んで!」「もう一回読んで!」とキリがありません。結構体力を使うので、疲れ果てることもしばしばです…

そんなわけで「大人になったら絵本なんて読んでもらう機会がないし、読んでもらったら嬉しいかも?」と思い、企画することにしました。


まずは図書館に行って、紙芝居を探しました。あまりにも子ども向けだと退屈だなぁ…と思いつつ色々と見ていたのですが「これなら大人も楽しめるかも!!」と思ったものを2つ選びました。佐賀新聞社が出している佐賀の民話シリーズから…セリフがゴリゴリの佐賀弁!!なんだか昔話なのに親近感が湧きました。

「結婚したら妻を食わせなきゃいけないから結婚なんてしない」と豪語するケチ臭い男の元に「私はご飯を食べません」という女が現れて…【くわずにょうぼう】

美人なのにオナラがデカ過ぎる女が嫁ぎ先から離縁を突き付けられたけど…【へふりよめ】


たまたま、入院中の患者さんに読み聞かせの研究をされていた方がいて、ご家族のご協力のもと、蔵書から一冊選んでいただきました。

98才のおばあちゃんは高齢を理由に色んなことに消極的だった。99才のお誕生日に99本のロウソクでお祝いする予定が、94本紛失してしまい、5本だけのロウソクでお祝いすることになって…【だってだってのおばあさん】


素敵な紙芝居と絵本を手に入れて、さぁ読む練習をしようと思ったのですが、ロビーで読み聞かせをするのを想像していると、色々と不都合な事態に気付きました。

紙芝居や絵本は身近な人に読んであげるには良いけれど、広い場所で読むには小さ過ぎる気がします。遠くからは見えないでしょう。絵をスキャナーで取り込んでスライドにしてスクリーンとプロジェクターで映すのはどうだろう?あぁ、でもそれじゃ風情が無いわ…やはり紙芝居と言えばコレでしょ!

Japaaan magazine のサイトより

あくまで紙芝居は紙芝居装置でやりたい!看板か旗があったら雰囲気出そう!なんなら水飴売りたい!


そうこう色々考えているうちに一つの結論に達ました。

私一人じゃムリ…( ̄◇ ̄;)


誰か…協力者を探さなければ…!!!

読み聞かせがうまそうな職員を何人も口説いたけれどダメで、あまりにも断られ過ぎて心が折れかけていたら、私の母が「私で良ければ読もうか?」と言ってくれました。なんと言っても子育て40年のキャリア、私の絵本好きも母の影響が大きいことを考えても適任です✨

がしかし、母は「絵本は良いけど、紙芝居は難しい…」と言いました。

紙芝居はその名のとおり芝居なので、何人ものセリフを言い分けないといけないし、紙を抜き取るタイミングや速さなど、絵本よりも技術が必要になります。そんな難しいことが出来そうな人っているだろうか…と悶々と考えていたところ、20年程昔の記憶が蘇りました。当時、病院で読み聞かせのボランティアをしてくれていた田渕由加利さんです。決して派手な読み方では無いのですが、聞き取りやすくて、感情の起伏を抑えた読み方は、聞き手をスッと本の世界に引き込む魅力がありました。

そんなわけで「久しぶりに田渕さんに読んで欲しいなー♡」と直電して強引にお願いしました。「もう長いこと人前では読んでいないのよ…声が出るかどうか…」と恐縮されましたが、何とか承諾していただけました✨

そして紙芝居の風情を演出する紙芝居装置は図書館から借りて、さらに富崎英理子さんに看板を作っていただきました。水飴を配ることも考えたけれど、入院中の患者さんは嚥下障害がある方が多く、ここで誤嚥リスクを上げることは避けたいと思って諦めました。

チラシを作成して各部署に配布したところ、保育園から「行きます!」と連絡をもらうなど、テンションが上がりました(^^)


そして迎えた当日。スクリーンが見えやすいようにカーテンや消灯でロビーを暗くして開催しました(^^)

紙芝居や絵本の展開に合わせてハラハラドキドキ!子ども達も大人達も大喜びでした。かれこれ30分近くやっていたので、子ども達は途中で飽きるかなと思っていましたが、この4人は最後まで静かに聞いてくれました!素晴らしい!!

私も久しぶりに紙芝居と絵本を読んでもらえて楽しかったです。またやりたいなー(^^)(^^)(^^)

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