「チャンスは突然やって来る」とはよく言いますが、本当にいきなりやって来ます。
以前から「新聞の一面を飾ってみたいわ!犯罪以外で!!」と言っていたのですが…
父に「新型コロナウイルスのワクチン接種を高齢者施設で接種するモデルケースになるから手伝って」と頼まれました。人手不足なのかしら…くらいの軽い気持ちで承諾しました。「マスコミが取材に来るかもしれないから」と聞いていましたが、実際に会場に行ってみるとテレビカメラ一台と新聞社一社のみだったので「ローカルニュースで使われるのかな?」と思いました。
私が問診して接種する様子を5分程度撮影し、その後は父が30分ほどインタビュー対応をしていたので「私の映像って採用されるのかな?まぁ、父のインタビューがメインで、イメージ映像で顔をぼかしてチラッと流れたらラッキーだな」と思っていました。
がしかし、夕方のニュースを見たらドーンと採用されていました!手袋を二重重ねにしていたからなんか手際が悪かったり、緊張して酒精綿を落としたり、筋肉注射なのに角度がおかしかったり、「あれ?針捨てボックスはどこかな…?」と一瞬キョロキョロしていたところまでガッツリ使われていた。いや、もっとカットしてもらって良かったんだけど…
とは言え、マスクで顔が半分以上隠れていたし、まぁ誰も私って気付かないやろ…と甘く見ていたら、翌日新聞の一面にデカデカと載っていた。名前(年齢)付きで!!
これも顔はわからないけど、「シルエットで気付いた」と言われたりして、私ってこんな風に見られているのね…と勉強に(?)なりました。一緒に映った職員達は「良い記念になりました!」と喜んでくれて、嬉しいような、恥ずかしいような…
ほかにも朝日新聞、読売新聞、LINEニュース、Yahoo!ニュースなど色々な媒体で見たと声をかけていただいたのですが「え?でも、そんなに取材来てなかったよね…?」と不思議に思って聞いてみたら、感染予防対策でメディアは代表者一社のみが会場で撮影し、情報を共有していたそうです。そんなわけで、おそらく同じ映像や写真を色々な会社で使っていただいているそうです。
おかげさまで「頑張っていますね」と色々な方からご連絡いただきましたが、頑張っているのは私だけではないのに…となんか申し訳ないような気持ちになりつつも、棚ぼた的な一面デビューとなりました。
ただ実際に使われている写真は私ですら自分だと気付かないくらい顔が見えないので、周りの方からは「もっとカメラに顔見せないと!!」とか言われたのですが、「はいチーズ」とか言われたならともかく、注射をする際は針先と患者さんの様子に集中しているので、カメラを見るタイミングが無かったのです…(笑)まぁ報道写真ってこんな感じですよね。私自身イメージ画像を見るような気持ちで眺めております。
ようやく全国的に一般高齢者の方向けのワクチン接種が開始しましたが、佐賀は高齢者施設から開始する方針です。「医療従事者がまだ終わっていないのに?」という声もありますが、佐賀市では感染症指定病院などは既に接種を終えているところがほとんどです。一般の開業医等はまだ一部のみにしか接種が行き渡っていませんが、第一線で働く人達、ハイリスクの方を優先するとなると、医療従事者と高齢者が同時並行になることは当初から想定されていたことです。3週間あけて2回接種なので、全員が打ち終わるのに時間がかかるため、終わるのを待ってはいられません。
かかりつけの患者さん達からも質問が増えてきました。一般の患者さんの予約を受け入れても良いという許可が下りれば、迅速に対応しようと思います。
河野大臣が柔軟に対応するようにと表明していますので、何とか無駄なく混乱なく普及に努めたいと思います。
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