先日おこなった生理のセミナーについて書いたブログの中で、このセミナーを企画してくれた今西さんについて紹介しましたが…
その今西さんがセミナーについてnoteで語ってくれました!
この中でも触れられているのですが、打ち合わせ段階から凄まじい熱量で圧倒されました。今までも講演の依頼を受けたことはありますが、依頼主から「私がスライド作ります!」と言われたのは初めてで、一生懸命作ってきてくれたやつを私が「これいらない」とか「こーゆー図が欲しい」とか「もう実演してしまえ!」とか気まぐれに遠慮無く言うものだから大変だっただろうな…と思います。性教育関連の本もたくさん読んでいて「本当は知りたいことを学校で全然学べていないと思う!」みたいなことも熱く話していました。
11月に話して1月始めの開催だったので、なかなかのスピード感でした。今西さんってそういうキャラなのかなと思っていたら、今回はかなり頑張ってくださったようで、振り返ってみて感慨深いです。
今西さんはとても潔い方で、最初から最後まで一切愚痴めいたことは言われなかったのですが、けっこう大変だったのではないかな?と想像しています。だって彼女の勤める株式会社ニットって、オンラインアウトソーシングの会社なのです。まだ女性の性関連商品を取り扱う会社とかなら理解できたのですが、「なんで生理のセミナーをやるの?」という声や批判などはあったのではないかなと思います。
かく言う私も「え?私が生理のセミナー?性教育?産婦人科医でも小児科医でも教職員でもないよ?」と少し躊躇しましたが、誰がすべきかと言えば「必要だと感じた人がやるべき」だと考え、挑戦しようと決意しました。
そんなわけで私も引き受けたからには、正しい情報で、わかりやすいものにしたいと、産婦人科医や小児科医にも相談しました。こうやって色んな人の熱い想いでできたセミナーでした。
そしてこのセミナーの内容がプレスリリースになりました。
なかなか、自分がやったセミナーの感想を見せていただく機会ってないので、アンケート結果はすごく勉強になったし、励まされました!!
私的に意外と反響が大きいと感じたのが「性器の洗い方」です。この話をしたためか、現役の助産師さんもチャットで「最近性器を洗いすぎてトラブる人が増えた」というような情報を書いてくださいました。
最近は性器専用の石鹸や化粧品なども多く見かけますけれど、性教育の本では「お湯のみで優しく洗う」という表現で説明をされていることが多いようです。ちなみに私自身は生理中などは血がベタベタして陰毛が固まったりして気持ち悪いので、外性器はザッと石鹸で洗うことが多いですが、普通のボディーソープを使うので専門の洗浄剤などは使用していません。そして内性器は基本的に洗いません。理由としては以下の3つです。
- 膣には自浄作用があり、常に粘液を作って膣外に向けて流している。指などを入れるとその流れに逆行するので、病原体などを体内に不適切に入れてしまう可能性がある。また、適切なpHバランスがあるので、石鹸を入れるとそのバランスが乱れてトラブルの元になる可能性があるから。
- 膣はデリケートな粘膜(特に生理中)。指を突っ込んで洗うと痛いし、傷つけてしまう可能性があるから。(性行為中に男性が膣内に指を入れるときも注意してください!!)
- 膣は子宮と卵管を通じて腹腔内に繋がっている。膣を洗うことで石鹸や病原体を腹腔内にばらまく可能性があるから。
3.を図解するとこのようなイメージです。
ちなみに私が性教育の中で性行為について教えて方が良いと思う理由は「妊娠したいときにできるように」と「妊娠したくないときは避けるように」という方法を、知識として持っておくことが必要だと思うから。
不妊症の一因に「性行為の仕方を知らない」というのをご存知ですか?AVばかり見ていると、射精直前に膣外に抜いて外出しする場面が多用されていますので、それが普通だと思ってしまいます。膣内で射精しないと妊娠なんてできません!
膣外射精は妊娠できないけれど、かと言って避妊にもならないから、私に言わせたら「最悪」です!!前に書いたブログ貼っておきます。
そして望まない妊娠や性感染症を避ける方法も教えなければいけません。
コンドームを購入したことがない、触ったことがない女性は多いですが、男性まかせにしないで、きちんと主体的に避妊しましょう。ピルなどで避妊する方法もありますが、ピルでは性感染症は防げません。アフターピルもありますが、産婦人科に受診しないと処方してもらえないので、困ったときは早めに産婦人科へ!迷っている暇はありません。
適切な性教育は、今後の子孫繁栄のためにもファミリー計画のためにも必須の知識です。ぜひ学校現場でも充実を望みますが、まずは自分にできることから。我が子にも少しずつ教えていきます!!
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