アメリカ大統領選挙が盛り上がっていますね。バイデン候補が内定したようですが、トランプ大統領が「不正だ!票が盗まれた。絶対に諦めない!」と発言し、法廷闘争に持ち込まれる様相です。「まぁアメリカのことだから…」と対岸の火事のような目で見ている方も多いかもしれませんが、これは同盟国である日本に無関係なはずがありません。
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、昨日は待ちに待った山口敬之さんの勉強会を開催しました。ファンが高じて「政治塾 山口敬之勉強会」を発足し、前回の勉強会では「点と点がつながった!!」と目からウロコがボトボト落ちたのは以前に書いたとおりですが…
今回もさらにゾクゾクするほど面白いお話を聞くことができました。
今回の内容はオフレコかな…と思っていたのですが、最新版の月刊Hanadaに講演会で説明した内容に触れていたので…私が理解した範囲で書くことにします。
今回の2020年のアメリカ大統領選で、トランプさんの再選を阻止したいと考えた勢力が、3年前にトランプさんが米大統領に就任した2017年から動き出していました。さて、2017年に世界で何が起こっていたか、覚えていますか?
アメリカの大統領にトランプさんが就任したこと
北朝鮮がミサイルを多数発射し核実験まで行ったこと
国連でグレタさんがスピーチをしてアメリカのせいで地球温暖化が進むと批判したこと(世界一のCO2排出量を誇る中国には一切触れない)
Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター、BLMと略される)という人種差別抗議運動が始まったこと(活動を支える資金源は中国)
WHOの事務局長にテドロスが就任したこと(→2020年に中国の武漢から始まった新型コロナウイルス感染拡大の非常事態宣言を3回見送ったこと)
(そのころ日本では…)森友学園問題に国会の大半を使っていたこと
これらは一見無関係に見えますが、実は繋がっていきます。
トランプさんは2016年の大統領選中から「金正恩と話がしてみたい」と発言し、実際に北朝鮮と史上初の米朝首脳会談を行いました(2018年)。これまでの慣習にとらわれず、トランプさんは真っ直ぐに北朝鮮に飛び込んでいきました。そしてそれは、中国にとって脅威以外の何者でもありませんでした。
山口さんは「中国のDNAには恐怖心が刻まれている」と説明しています。それを象徴するのが万里の長城です。周りから攻められることを極度に恐れて、防衛のための城壁を築きました。現在は中国の周辺に社会主義国などを配置して国境線から自由主義陣営を遠ざけ、物理的な「現代版 万里の長城」を築き上げています。
しかし、地図を見るとわかるように、この「現代版 万里の長城」には大きな穴があります。太平洋の海岸線です。その海岸線の端の朝鮮半島に北朝鮮が位置しますが、この北朝鮮とアメリカが親密になることを非常に恐れているのです。
2020年6月30日に「香港国家安全維持法」が成立し、香港の莫大な経済的メリットを完全に放棄してまで、中国は海の長城を守りました。ここまで捨て身になって必死に「現代版 万里の長城」を守ろうとしている中国が、尖閣諸島を狙わないわけがないのです。
米朝が親密になっていくのに焦ったのか、グレタさんにアメリカ批判をさせ、BLMでトランプ批判の世論を巻き起こし、さらに今年は新型コロナウイルスがアメリカでも猛威を振るいました。コロナに関しては陰謀論と考えると怖いのですが…、結果的に米大統領選で郵便投票のハードルが大幅に下がりました。郵便投票は不正の温床だとトランプさんが指摘するとおり、アメリカは日本のように郵便システムが安定していないし、戸籍もないので票の管理が困難になることはわかっていたはずですが、なし崩し的に広がりました。マスメディアは徹底的なトランプさんの批判一色で、アメリカ内でトランプさんを支持しているのはフォックスニュースだけだと言われていますね。(日本では皆無かも?)
そのようにトランプさんの批判ばかりが目立ちますが、それではバイデンさんはどうなのでしょうか。バイデンさんはオバマ大統領の副大統領時代に、安倍晋三前総理大臣が靖国神社参拝したことに対して「深く失望した」と発言しました。なんの権限があってそんなことを口出しするのでしょう。そして中国から莫大な金が流れているスキャンダルは大統領選の数日前にようやく認められましたが、SNSで拡散しようとすると妨害されました。そしてバイデンさんが大統領になったらライスさんが重用されると見込まれますが、彼女も大統領補佐官時代に「米中の大国関係を構築するために協力する」と発言しています。まぁ要は、バイデンさんが大統領になったら日本の尖閣諸島なんて瞬殺で中国に奪われてしまうのでは無いでしょうか。
世界が大きく動き始めた2017年に、日本の国会は森友問題で大騒ぎし、政権への信頼を揺るがせようとしました。そして今年は桜を見る会に始まり、今は学術会議問題で、国民の政権への信頼を揺るがせようとする勢力がありますね。米大統領選の結果如何に関わらず、領土を守り抜くための建設的な話し合いとかする気無いのですかね。ちゃんと仕事して欲しいですね。本当に給料泥棒みたいな議員が多くて残念です。いま貴重な国会の時間を使って学術会議の話を永遠としている議員さんの名前はしっかり覚えておこうと思います。
まぁそんなこんなで「ヤバい。ニュースを見ていても全然気付かなかったけど、全部繋がっていくやん!!」と大興奮のうちに2時間の講演はあっという間に終わりました。
ちなみに私以上に政治に疎い妹を誘って、感想を聞いてみたら「外交の話は難しくてよくわからなかったけど…北朝鮮の話はめちゃくちゃ面白かった!あの話、もっと聞きたい!」と話していました。
「え?北朝鮮の話なんて面白いの?」と思ったあなた!!北朝鮮ウォッチャーの山口さんの話は超絶面白いですよ。私も思わず「えー!!」と声が出ましたよ。私は山口さんが書いた文章を読んでファンになったのですが、話すともっともっと面白いです。さすがTVの世界に長く居た方だなと思います。ひとまず山口さんの北朝鮮話を読みたくなった方へ、こちらの記事をご紹介しておきます。
次回の勉強会は来年2月頃を予定しています。詳細が決まったらご案内しますね。
コメント